どうして俺は今、そこにいないんだろう。




いや、帝光にいた時だって、彼はあんなふうに笑っていたか？

結局、何も触れ合うことなどできなかったのだろうか？




どうしようもないこの距離が、痛くて、悲しくて、もうどうしていいのか、わからない。




どうして？

どうしてなんだろう。

どうしてオレは、黒子っちを、幸せにさせてあげられなかったんだろう。



あいつとオレは、何が、違うんだろう。










 

いつか、決別すると。




そう言ったのは、心配からか、嫉妬からか。













愛しているのは本当なのに。

幸せになってほしいと思うのに。







傍に居たいオレの心が邪魔をする。













好きにならなければ、こんなに苦しくなくてよかったのかな。













ねぇ、オレ達、なんで出会っちゃったんだろう。