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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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(暴力表現がありますので、苦手な方はご注意ください)





なんでこんな顔させてんだ。






絶望する。


もう駄目だ。




なあテツ。


もうどうにもならねーよ。


もう駄目だ。


もう駄目なんだ。






いけよ。






もういい。


もういいから。








オマエは逃がしてやる。


オマエはどこかで生きて行け。


オマエを、道連れにはしたくねぇ。








オマエは逃がしてやるから。









どこへなりとも。



いったらいいさ。












ピエレット












壁を背に、先輩達に囲まれる。

何度か過去に経験したことがある、その状況とそっくりだった。
彼らは皆血走った目で、頭に熱を登らせている。

これは、そう簡単には収まらないだろう。

何となくそんな予感はあった。
先輩たちの世代の全中の決勝が近づきつつあった。

それでも彼らはレギュラーに上がれない。
ボク等がいるから。
3年間、帝光の厳しい練習にも耐えて、必死で頑張ってきたのに、
けして、それが報われることはなかったから。

理屈は分かる。

気持ちもわかる。

けれど、場所を譲ってやるようなことはしたくなかったし、その権限もボクにはなかった。
ただ、罵る言葉を聞き続けるだけで、彼らの気が晴れるなら、それでもいいと思った。



可哀相だ。

彼らも、彼らに憎まれる、彼らも。
どうしようもないことで苦しまなければならない。

才能なんて、ちょっとした運命の悪戯にしか過ぎないだろうに。

それにどこまでもボク等は振り回されてしまう。


それしかできない。


そういうものなのだと思う。


「何でお前なんかが1軍にいるんだよ、いっつもばててるくせして」
「お前なんか絶対にバスケに向いてないのに。シュートも入れらんねぇ」

「おかしいだろ。間違ってる」
「お前絶対文化部に入るべきだったって。なんでこんなところにいんだよ」

「今からでもいい、辞めろよ。辞めちまえ」
「そうだ辞めろよ。別にお前なんかいなくなったって何もかわんねぇよ」

「むしろ一つ席が空いてありがてぇよ。とっとと辞めろ」
「パスしかできねぇくせにのさばんなよ。お前より使えるやつなんざ山ほどいるんだよ」

「………」

ただ、黙り込む。
足元を見つめて。

彼らだって本当はわかっていると、わかるから。

「何とか言えよ!」
「ふざけんな、なんでお前らの為に俺たちが我慢しなくちゃなんねーんだ」

「お前らなんていなければよかったんだ」
「死ねよ。早く死ね」

「それか怪我でもしてバスケやめちまえよ」
「うぜぇんだよ。お前なんかバスケやる資格ねぇよ」

それでも、答えずにいる。
言うべきことは何もない。

「っこの!」
「!」

胸倉を掴まれる。
振り払うことなどできるわけもない。

「なんか言えよ。…そんなに俺たちを見下して楽しいのか」
「……そんなつもりは、」
「じゃあなんだよ!!!」

喉が絞まる。
苦しい。

「…ボクはバスケが好きだから、やめられません。それだけです」
「っくそ!!だから何だよ!?だから納得しろってのか!!」
「!!」

突き飛ばされた。
背中と続いて後頭部を激しく壁に打ち付ける。
眼がくらくらした。

「おい、ちょっとまずいぞ」
「構うもんか。どうせこいつの体調が悪いのはいつものことだろ」
「それに見つからないしな」
「誰かに言わないところも逆に嫌味だぜ。…ホントに、死ねばいいのに」

ああ、まずい。

これは、やばいかもしれない。

暴力を振るわれるのは避けたかった。
痛いのは嫌だし、痕が残ると目立つ。
バスケは軽装だから、どうしても見つかってしまう。

それに、練習に出られなくなる。

何よりもそれが嫌なのだと、この人たちには、わかってもらえるだろうか?



奪われた憎しみで、バスケを楽しむ気持ちすら失ってしまったんじゃないかと。



それが、どうにもやるせないと思う。



ボクにぶつけたって楽になったりしないのに。



引っ張り上げられて、顔を殴られる。
続いて、腹を蹴られた。
耐えられず、倒れこむ。
咳いた。

逃げなくてはいけない。
でももうこうなっては逃げられない。

こんなにも無力なこの身体。

「お前がレギュラーなんておかしいんだよ。とっとといなくなれよ!!」

努力して体力がつくものなら、とっくに。





「なにしてんだ」


声にはっとして顔を上げた。

青峰君。

周りも、気付いて慌てたようだった。

ミスディレクションを発動するには遅すぎた。
殴られた痕は鮮やかで、鮮明に眼を引くだろう。

「…黒子が生意気だからちょっと説教して、」

先輩が適当に誤魔化そうとするのも聞かず、青峰君は先輩を蹴った。
もろに入って、先輩は呻いて蹲る。

「青峰君、駄目です!!」

制止の声など聞こえていない。
逃げようと走り出した彼らを追って、潰していく。
体力も、能力も、違いすぎる。

そもそも敵うわけがないのだ。

「やめてください!!青峰君!やめて!!」

逃げた先輩を追うのを諦めて、中途半端に足止めされた一人の胸倉を掴んで、射殺すように睨みつける。
駄目だ、駄目だ。

「テツがふさわしくないって?
…そーゆーことは、俺たちの誰にもできないことができるようになってから言うんだな」
「っぐあ!」
「青峰君!!!」

痛む身体を無理やりに起こして体当たりするようにしがみつく。
止められない。
ボクではとても彼を抑えられない。

「やめてください!!駄目です、殺す気ですか!!??」

必死で叫ぶ。
彼が暴れれば振り回されるしかできない。

恐ろしかった。

彼はここまで残酷な人間だっただろうか?

何が青峰君をこうまで変えてしまったというのだろうか。



答えはわかりきっている。

わかりきっているのに。




彼は明るかった。
優しかった。
強くて、正義感が強くて、こんな薄ら暗い影を背負う人ではなかった。




けれどもうボクの言葉は届かない。




青峰君の身体から力が抜けた。
つられて力を緩めると、青峰君はボクを見た。

そして、眼を見開いて、そして、ゆっくり瞼が伏せられるのを見た。

次に目を開いたときに、その前にボクはいない。



彼は無言で僕の横を通り過ぎて行った。










怖いなんて思いたくなかった。



彼が好きだった。

今でも好きだ。



けれど。



何かが違う。

違う。

違うのだ。



壊れてしまった。

崩れてしまった。

なくなってしまった。



その破片を、まだ元に戻そうとしているのがボクで、
それを踏みつぶしてもう何もなかったことにしてしまおうとしているのが青峰君だと思った。







どちらが正しいのかなんてわからなかった。







決定的な亀裂、深い裂け目、断裂。









埋めるものがどこにもない。














先輩はいつの間にかもう皆逃げていた。


ボクも、保健室に行かなくてはなるまい。

先輩たちはボクに暴力を振るった手前誰にも言うことはないだろう。


大事にはならない。

そんなことを冷静に考えている自分が、馬鹿みたいで。





大嫌いだと、思った。







 

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コメント
 
凍りのくじら
ちょっと更新ペース落ちてきましたね。
今日ちょっとストックを増加したのでなんとか…。
まあ、連日更新がいつかは無理になってしまうことは目に見えているんですけど。
だって365も話なんてかけないよ、みたいな。

凍りのくじらって、わかりますか。
黒子が読んでた本ですね。
いつかは忘れたけど。
あと、スロウハイツの~っていう字が見えるところがあるんですよ。
辻村深月さんの、凍りのくじらと、スロウハイツの神様。
すごく面白いですよ。
特に私は後者が大好きで。
この人の話は、あんまりのびのび生きている人がいないように思えるんだけど、でも、話の中にすごく強い光が出てきてて。
いろんなことが屈折して、うまくいかなくて、でも最終的には、光に導かれるように辿りついているのが、なんとも言えないです。
黒子がこれを読んだのかなって思うと、ちょっと泣きそうになるぐらい。
感情移入しすぎですね(汗)

後はこころとかそれからとかうたかたとかでしたっけ。
最近原作をあんまり読んでなくて。
なんだかもったいなくて。
それから切ないから。
夏目漱石はいろいろ読んだんですが私には合わなかったですね(笑)
哲学とか好きそうな人にははまるかも。
でもこころの感じは好きですね。
物語が静かに終わりに向けて進んでいる感じがする。

作者さんが好きな本を読ませてるんですかね。
でも、とにかく辻村深月さんの本は面白いと思いました。
凄いです。
【2011/04/21 23:23】 NAME [静] WEBLINK [] EDIT []
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