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キセキの光たちは悲しいほどに孤独だ。
彼らは、誰にも届かない次元に到達してしまった。
彼らは頂点だ。
目指されるもので、妬まれるもの。
彼ら以外の、誰にも理解しえないもの。
そうでありながら、その特異性ゆえに互いが反発しあう。
全員が個別の色を放てば、それが纏まることなど絶対にない。
色は不規則に混ざり合い、見るも無残に変化する。
彼らは孤独だ。
彼らの周りには足元に転がる石ころと自分を呑み込もうとする光しかない。
彼らは無差別に光り続けることしかできない。
何を失おうと、何を欲しがろうと。
かつて影はそこにいた。
全員の光をつなぎ、鮮やかな形を描き出した。
けれど影は消えた。
もうそこには何もない。
影を失った光は孤独なまま。
どこへもゆけず、暴力的なまでの光を放つ。
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