どしたの、黒子っち。
……。
顔色、よくないよ。
……。
…とにかく、入って。
…失礼します。


……何かあった？
……。
…言いたくないなら、聞かないけど。

……キミは、優しいですね。
…そんなことない。フツーだよ。
ボクのこと、好きだからですか。
…好きだよ、でも、
なんで、好きなんですか。

…黒子っち、だいぶ、きてるッスね。
……迷惑なら、帰ります。
迷惑なんかじゃないッス。でも、ちょっと落ち着いて。
…そんなに、取り乱して見えますか。
うん。ほら。手、震えてる。

…黄瀬君、ボクに欲情しますか。
え。
ボクを抱きたいと思いますか。
…そりゃ。正直言えばね。
しても、いいです。
え？
したいなら。してもいいです。

…黒子っち。
……。
そういう冗談は、嫌いなんじゃなかったっけ。


………そうですね。
…ね。オレ、黒子っちのこと好きだから、慰めてあげたいよ。
…。
憂さ晴らしの道具に使われたっていいんだ。…でも、それしたら、傷つくのは、黒子っちだよ。

もうちょっと休んだら、送ってくよ。少し休んだら、落ち着くと思う。
……。
…怒った？
……いいえ。……自分の浅はかさに、失望してます。
…そんなに、自虐しなくても。

いいえ。…最低ですね、ボクは。
…オレだから、よかったんスよ。他の奴だったら、きっと、どこまでも落ちてっちゃうよ。
そうですね。
……。ごめん、今の冗談。たまには、そういう時があってもいいと思うよ。黒子っちのしっかりしたとこ、オレは凄くカッコイイと思うけど、でも、いつもそうやってるの、大変でしょ。
…そうかもしれません。

ここまで切羽詰るぐらい我慢しないで。程々の頃から頼ってきてよ。力になれたら、嬉しいからさ。
……ありがとう、ございます。
うん。



今日は、すみませんでした。…本当に。
いいよ、なんか、新鮮だったし。
…色々と、酷いことをしました。
いいって。…なんなら、今度デートして？それでチャラにしよう。
わかりました。いつがいいですか。

…とりあえず、オレに憎まれ口叩けるぐらい元気になったらね。ちょっと危なっかしくて、見てらんないから。
…すみません。
あー謝らなくていいんだって！…好きだよ。嫌いだから抱かないわけじゃないんだって、ちゃんと、わかってて。
…はい。…後日、改めてお礼します。

うん。じゃあ、おやすみ。
…おやすみなさい。…ありがとうございました。
うん。…じゃーね。
はい。…また、明日。
うん。明日ね。