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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
真ちゃんの家に遊びに来た時のこと。
もてなしの為に真ちゃんは席を外してて、何でもない適当な会話を交わしていた。
それが、どうしてこんな流れになったんだろうか。
「キミの頭の中は、どうなってるんでしょうか」
机に突っ伏した頭を、抱き寄せられるようにして、撫でられる。
うわあ。
そういう意図なくやってるんだろうが、これはまずい。
温かいし手つきが優しいし、すげぇ落ち着く。
オレそっちの気はないはずなんだけどな。
こういうのキセキの他の奴らにもしてたんだろうか。
天然って怖いなぁ。
変に執着されてるのもわかる気がする。
こんなことしていーのと問う。
何がですかと、不思議そうな声が返ってきた。
悪戯心を起こして、腕の下を潜り抜けて、薄いシャツの中に手を突っ込んだ。
「なっ…!?」
驚いて逃げようとする黒子を捕まえて、逃がさない。
「っちょ…やっ…!!」
通常外気に触れない肌は思った通り滑らかで。
あげられる抑えられた声も妙に艶を持っていて。
これは駄目だなぁと思った。
あっさり落とされちまうのにも納得がいく。
「オマエってなんかエロいよなー」
「…何なんですかいきなり」
思いっきり睨みつけられた。
でもあんまり迫力を感じない。
顔が紅潮していることもあったし、何よりまだ腕の中に納まっているのだから。
「いや?あんま、迂闊なことしちゃダメよって話」
「…普通同性相手に警戒はしません」
「まーね。でもオマエ細いし中性的だからさー。そんな隙だらけなのよくないと思うぜ」
「余計なお世話です。どいてください」
さっきまでよかった機嫌があっという間に変わってしまった。
このままやめてもしばらくはそのまんまだろうと思うと、もう少しやらかしてもいいんじゃないかという気になった。
がちゃ。
その時ドアが開いて。
とっさに反応できなかったオレは、こっちを見つめて動きを止めた真ちゃんと眼を合わせてしまってもう苦笑することしかできなかった。
そしたら腹に凄い衝撃を受けた。
「ぐはっ!!!」
油断した。
そうだ、黒子はコートの端から端まで行き渡るパスを持ってるんだ。
もっと警戒しなきゃいけなかった。
相当痛くて、もう少しで吐くところだ。
腹を抱えて蹲る。
「…何をしていた」
それに真ちゃんの重々しい声が重なってもう何だか滅茶苦茶だった。
可笑しい。
笑えて仕方ないのに、笑うと腹に響いて痛い。
地獄だこれ。
「…高尾君が悪ふざけしてきただけです」
「…高尾」
「っいや…ちょっと黒子ちゃんが隙だらけで…もうちょっと警戒しなきゃダメよって言ってただけ」
あー腹痛い。
「意味が分かりません」
「…とりあえずお前は不用意に他人に近づくな」
「行動をキミたちに規制される覚えはないんですけど」
「オマエ普段人と距離置くくせに時々変に近いんだよ。誘ってんのかって気になるからやめろって言ってんの」
黒子は複雑そうな顔をして黙り込んだ。
こっちもやっと痛みが引いてきた。
まったく、酷い目にあった。
「高尾もいい加減にしろ。コイツが食えない奴なのはわかっただろう」
「まーね。つーか今のマジで痛かったわ…」
「自業自得でしょう」
黒子は素知らぬ顔で、真ちゃんの持ってきたお茶を啜っている。
相変わらずふてぶてしいヤツ。
「…でもほんと、そーゆーのは好きなヤツの前だけにしときなよ」
「…もういちいち突っ込むのも鬱陶しいんですが」
「オマエがその気になればキセキは全員落とせるんじゃねーの?」
そういうと、真ちゃんがものすごく嫌そうな顔をした。
笑ってしまう。
そんなに手を出されたくないなら早く自分のものにしちゃえばいいのに。
「今のところ、落とそうと思ってる相手はいません。ってゆーかなんで男を落とす必要があるんですか」
「いやだって誘い方がそんな感じだから」
「だから誘ってませんって…」
「でもそーゆー相手いないんだー。どう?真ちゃん残念?それとも嬉しい?」
「煩い。黙っていろ」
「へいへい」
まあ嫌われてはいないだろうけど。
遊びに誘ったら来るぐらいだし。
でも、ちょっと難しいかな。
どーも一歩踏み出せないんだから。
早く素直になればいいのにね。
真ちゃんを見て笑ったら、滅茶苦茶に睨まれた。
あーあ。
見てるだけならこのまんまでも一向に構わないんだけどな。
面白いから。
後は、腹が痛いのに笑えてしまう苦しさを。
高尾のこういう腹黒いのに迂闊なところが好きです。
出だしが唐突過ぎるなぁと思っていたんですが意外と普通に受け入れられてるみたいでよかったです^^
拍手お返事でーす。
エムさん初めまして!
高尾は絶対隙を逃さないだろうなと思います(笑)
なんだかんだで手を出せずにいるキセキたちとは一味違うと。
この2人の駆け引きは書きがいがあるので好きです^^
コメントありがとうございました!
またおいでくださいv
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