…閉じ込めて、逃がしたくない、とかですか。
うん。本当はね。
正直者ですね。
だって、本当のことだから。
でも、できないと。

…だって、嫌でしょ。オレ、黒子っちには、嫌われたくないから。
……殺し文句、ですね。
本気だよ。
…ええ。
オレのことだけ見ててよ。他の奴なんて見ないで。オレが、たとえ、目隠ししてなくたって。
…心配しないでください。

…好きになればなるほど不安になるなんて、不思議な話ッスね。
失った時、つらいからですよ。
…ああ。
大丈夫ですよ。心配しないで。

…ねぇ。黒子っちも、オレのこと、そんな風に思ってくれる？
…はい。
オレが浮気したら、殺してくれるぐらいに、オレのこと、好き？
……流石に、ボクが君を殺すのは難しいですね。
体格的に？
…精神的にも。
どうして。

…ボクは、ボクを好きな黄瀬君が、好きなだけなのかもしれません。
…それでもいいけど。
…いいんですか？
取り戻そうとは思ってくれないの？
…取り戻したいですよ。でも、キミはボクにはもったいないと、いつも、思っているので。
…そんなこと、思わないで。
…そんなこと言われても。

黒子っちが傍に居てくれると。元気が出るんス。
……。
嬉しくなる。…黒子っちは、本当のオレを見てくれてるって、わかるから。
……そうなんですか。
わかってくれてるよ。

……わかれているんだったら、いいんですけど。
もっと知ってほしくなるんだ。オレのこと。
…はい。
それで、もっと知りたくなるよ。
…ボクを、ですか。

うん。…オレがいないと生きていけなくなるぐらい、黒子っちに、オレのこと好きになってほしいよ。
…そんなことになったら、ホントに、生きていけなくなりそうです。
生きていけなくなって。
黄瀬君。
２人でないと生きていけなくなりたい。
…黄瀬君。

ずっと、オレのこと好きでいてよ。
…心配、しないでいいです。
…そう？
はい。…もう取り返しがつかないところまで、来てしまってる気がします。

…別れられない？
キミがいるのが、当たり前になってしまいました。
そっか。
キミを失った時のことを考えると、恐ろしくて。…生きていけるかどうかわかりません。

…オレは黒子っちのこと、絶対に嫌いにならないから。
…ボクも、です。
愛してる。
…はい。好きです。

…ずっと、一緒にいられますように。
誰に願ってるんですか。
…わかんない。…神様？
信じてるんですか。
わかんないけど。…黒子っちと一緒にいられるなら、悪魔でもなんでも、信じていいよ。
…そこまで言うと、嘘くさいですよ。
うそっ！？

…信じてますけどね。
…うん。…オレも、嫉妬したりとか、しちゃうけど。…でも、信じるから。
…はい。信じててください。
……大好きだよ。
…はい。