…そうだったら、多分、出会ってなかったです。
そうか？
ええ。多分、キミの好みでもなんでもないでしょうし。
ま、確かに胸は小さそうだよな。
でしょうね。

でも好きなら、しょーがねーだろ。
好きなら、でしょう。
おう。好きなら、諦めるさ。


でもキミは、ボクを好きになんかなりませんよ。
何でだよ。
何ででも。
…訳わかんねー。
わかりますから。…わかりたくなくても。
…テツ。

…たとえ話なんて、全部無駄ですよ。変えられないものは、どうやっても変わらないんです。
好きだ。
冗談でも、言わないでください、そんなこと。
本気で言ってる。

…やめましょう。何の身にもなりませんよ、そんなこと。
…テツ。
考えない方が、幸せです。全部。
…そうなのか。…本当に、そうなのか。
そうです。それしかないんです。そういうものなんです。

……それ、オレに言ってんのか。
……。
…自分が諦めるためのいいわけじゃねーのか。
………。
なあ。おい。

……だって。キミの歩いていく道に、ボクの姿なんてきっとないですよ。
テツ。
ないんです。キミには、輝かしい未来が、待ってますよ。
…オマエにはないのか。
……ボクなんかには、普通以下しかありえないでしょうね。
決めつけんなよ。

キミには、きっと、わかりませんよ。
…テツ。
どうしようもないです。
…んなわけねぇだろ。
そうなんです。

…馬鹿じゃねぇの。
…すみません。
謝んなよ。
……。

オレはオマエのことが好きだ。
青峰君！？
間違ってねぇよ。何にも。
……。
嘘なんて言わせねぇ。
………。








でもきっとキミはボクのものにはならない。