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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
緑間と黒子は、少し前から、共に時間を過ごすようになった。
それは殆どが緑間からによるもので。
黒子は呼ばれれば、文句を言うこともありながら、傍に居て。
抱きしめられても、口付けられても、驚きはしたものの、抵抗しなかった。
それは家に呼ばれて、ベッドに押し倒された今になっても、そうだった。
シャツの前は開かれて、既に口付けすら落とされていた。
…いいか。
…何、が。
黙りこくっていた緑間が、沈黙を破る。
…オレと、そういう関係になってもいいのかと、聞いている。
……今更すぎじゃ、ないですか?
…抵抗しなかったのは、オマエだ。
この時になって。
未だ、どちらも決定的な告白もしないままに。
こんな状況になっていいのかと。
黒子は、眼を閉じる。
いいんです。…嫌だったら、初めから、嫌がってました。
………そうか。
はい。
緑間は、身を寄せて、伏せられた長い睫に、口付けた。
黒子はびくりと身を震わせ、彼を見上げる。
黒子からは見えない位置に、緑間は顔を寄せて、囁く。
好きだ。
黒子は驚いて緑間の顔を見ようとしたが、残念ながらそれは許してもらえなかった。
仕方がないので、代わりに憎まれ口を叩いておく。
…遅くないですか。
黙れ。
……ボクも、好きです。…多分。
前の一言で驚いて黒子に向き直った緑間は、付け足すように加えられた一言に、改めて眉を寄せた。
多分とは、どういう意味だ。
…よくわからないんです。好きということが。…嫌では、無いんですけど。
はっきりしない言葉に、緑間は思案するように視線をそらす。
その困った顔を、何とかしたくて。
黒子は体を起こして、緑間の肩口に顔を寄せた。
でも、キミがボクを好きなんだったら。いいです。
……よくはないだろう。
……そういう真面目なところは、好ましいと思いますが。
…一般論でか。
.…どうしてキミは、人の行為を素直に受け取れないんですか。
オマエがわかりにくいだけだ。
そうでしょうか。
そうだ。
余りにも頑なな言いように、黒子は笑ってしまう。
憮然とした顔をした緑間の口に、そのまま唇を寄せた。
好きって、どういうことなのか。ボクに教えてください。
そこまで言われてしまえば、もう、踏みとどまる理由はなくて。
緑間は黒子を引き寄せて、深い口付けを施して。
そのまま、行われるはずだった行為を、再開したのだった。
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