ああやだやだやだやだ。

こんな目でテツ君を見つめたくなんてなかった。
 

テツ君を妨害して封じ込めるための作戦なんて立てたくなかった。

思考停止して立ち止まって眼を閉じて耳を塞いでしまいたい。





何で大好きな人に突き刺すナイフを用意しているの。





どちらかを選ぶならどちらかは手を離して斬り捨てなくちゃいけないの？





大切なものが沢山出来てしまったのは間違いだったの？













愛したのは。

好きになったのは。

同じ時間を過ごしたのは。





間違いだった？

過ちだった？

しなければ、いいことだったのかなぁ？











そんなことないって叫びたくて。


でもできなくて。


ただ泣いてしまう。
















それはきっと。











私が心からそうじゃないって。





信じることができないでいるって証拠だって、本当は、気付いているからだった。