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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
手強い相手を何とかやり過ごして、勝利を得て。
ベンチへ帰ってきた愛しい人の姿に、桃井は飛びついた。
「お疲れ様ー!!」
「わっ」
突然のことに、黒子は何とか踏みとどまる。
「テツ君カッコよかったーー!!」
「ボク汗臭いですよ」
「いいの!!!」
「…よくないでしょう」
その横を、疲れた様子のレギュラー陣が通り過ぎていく。
「まーさつきがいーっつってんだからいーんじゃね?」
「はぁ」
「うん…でも、ホントにカッコよかった!凄いよ、皆」
「当然だけどね」
「まーな」
「そんな甘い考えだからぎりぎりになって焦るんだ」
「んだよ、勝ったからいーだろ」
軽い青峰を緑間は睨むが、残念ながらそれが堪える様子はない。
「桃井さん、離してくれませんか」
「えー!?」
「そんな残念そうな顔しないで下さい」
「桃っち、黒子っちも給水とかしたいだろうし」
「あ、そうだね。ごめん」
桃井は、素直に身体を離した。
黒子はちゃんと補足しておく。
「いえ。喜んでくれるのはありがたいですから」
「…えへへ!」
「ったく、オレらにもちょっとは気ぃ使えよな」
「だってそんなことしてもいいことないもん」
「オイオマエ、マネとしての自覚あんのか?」
「やらなくちゃいけないことはやってるもーん」
「まあたまには桃っちにも言い思いさせてあげようよ」
「でも大変なのはオレらじゃんね」
「マネージャーはマネージャーで大変なのさ」
「見てるだけって言うのも結構つらいものがありますからね」
「大船に乗ったつもりでいろよ。負けねーから」
「…それはありがたいけどね。今回油断して逆転されそうになってたじゃない」
「オレだけのせいじゃねーし」
「連携が上手くいかなかったからな。テツヤを入れなおしてからはちゃんと回っただろう?」
「皆ワンマンすぎるんだよね…。キャプテンとテツ君が一番周り見えてる感じ?」
「お褒めに預かれて光栄だな」
「多分見えてはいても協力しようと思わないんでしょうね」
「んー、やっぱできるなら自分で決めたいじゃないッスかー」
「気持ちはわかりますけどね」
「オマエはヘタクソなのに持ちすぎだっつの」
「ヒドッ!!」
「まあ上達はしてるからね!もうちょっとってとこかなー」
「別に優しくしてやることないと思うけど」
「えー!?」
「ほらいつまでも喋るな。更衣室に戻るぞ」
「はーい」
「それじゃあ、また、後で」
「うん!しっかりクールダウンしてね。お疲れさま!!」
桃井は笑って、給水容器の回収に走った。
マネージャーの仕事は地味ながら、多い。
選手陣は更衣室で着替えを済ませて、後程合流になる。
恐らく、軽くミーティングを終えた後、今日は解散になるだろう。
後日この試合の反省を行うことになる。
忙しいけれども、充実した毎日。
大変なりに、彼らは楽しく過ごしている。