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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
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ボクを待つ、その姿が。

彼に、重なる。

かつての光。

全てを焼き尽くすほどの、強い。



 



急な雨に追われて逃げ込んだ軒先で、止まない雨に捕らわれて立ち尽くす。
学校を出るときから危なげな予感はしていた。
予想通り、あっという間に降り出して、もうびしょ濡れだ。
今更傘を買う気にもならない。
 

 


キセキの光たちは悲しいほどに孤独だ。

彼らは、誰にも届かない次元に到達してしまった。


彼らは頂点だ。

目指されるもので、妬まれるもの。

彼ら以外の、誰にも理解しえないもの。


そうでありながら、その特異性ゆえに互いが反発しあう。

全員が個別の色を放てば、それが纏まることなど絶対にない。

色は不規則に混ざり合い、見るも無残に変化する。


彼らは孤独だ。

彼らの周りには足元に転がる石ころと自分を呑み込もうとする光しかない。

彼らは無差別に光り続けることしかできない。

何を失おうと、何を欲しがろうと。



かつて影はそこにいた。

全員の光をつなぎ、鮮やかな形を描き出した。


けれど影は消えた。

もうそこには何もない。

影を失った光は孤独なまま。



どこへもゆけず、暴力的なまでの光を放つ。




 

 

絶対に、こっちを向かないでください。
そう言って、黒子は黄瀬の背に身を預けた。
 

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