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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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寄せられたその体を、ただ、抱きとめることしか自分にはできない。


どうしたと言えば、何でもないと返す。
何を訪ねても同じこと。
しつこく言葉を重ねれば、鬱陶しいとばかりに離れていく。

これが、ぎりぎり黒子にできる甘えなのだと気付いたのは、いつだっただろうか。

いつも以上に虚ろな目をして、手を伸ばせばすり抜けそうに存在感を薄くして。
迷い、弱り切った黒子は、ただ黙り込みこうして身を任せる。
弱音を吐くことも、嗚咽をあげることも、しない。

それでも、困窮しているのだと。
つい最近、知った。

身を寄せられるということは、まだ、頼られているということではあるのだが。
それでも、こうしていて何か意味があるのかと思わざるを得ない。
何か言うのなら励ましようもあるだろうに。


オレ達の間には見えない境界線が存在している。

それ以上には近くなりえない。


「…こうしていて、何か、オマエにメリットはあるのか」

「…まあ、キミにはないでしょうね」

「……質問に答えろ」

「…落ち着きます」

「……」


それなら、まあいいのだろうか。

随分と甘いものだ。
こんな曖昧な関係など鬱陶しいだけのはずなのに。


「今日、泊まって行ってもいいですか」

「…何?」

「最近、よく眠れないんです」

「…その理由を話す気はないのか」

「……。多分、キミは、馬鹿にするだけですから」




届かないのだ。


理解しえない。





それがわかっていて、何故、それでも傍にいようとするのだろう。

オレにはコイツの考えることが全く分からなかったが。







この距離をどうする気もない自分も、またどうかしているのを知っていた。









泊まって行けと告げて。



黒子がどこか安堵した顔をすれば、それでいいと思ってしまうのだから。










 

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コメント
 
書きやすい
緑黒は、甘くなりやすいです。
原作でなんかすでに甘い空気漂ってますしねー。
黄瀬も結構いいところにはいるんだけど、押しが強すぎて黒子が逃げていくイメージ。
緑間はちょうどいいところにいる気がします。

青峰とはまだすれ違ったままで、どういう形の決着を迎えるのかわからないんですよね。
赤司と紫原なんて最初から分かり合うことを放棄してるみたいなスタンスですし…。

いろんな種類の話を書いてみたいとは思ってるんですけどね。
難しいです。
特に最近似たような話ばっかり書いてる気がするので…(汗)
愛想つかされてしまわないよう、頑張ります。
【2011/06/16 19:43】 NAME [静] WEBLINK [] EDIT []
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