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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
もう一度皆でバスケがしたい。
そう思うことが、もう、皆にはないのだろうか。
だって、皆あの時、あんなに笑い合っていた仲間だったのに。
一緒に練習することすら楽しくて、練習が終わっても皆でつるんで。
馬鹿みたいに、ふざけて、笑いあって、言い合いをして。
あんなに眩しかったのに。
あんなに羨ましかったのに。
私が、男に生まれていたら。
そう考えることが、時々あって。
それで私が男に生まれていたら、私もあの中で、皆と一緒にボールを追いかけて笑っていられただろうか。
そう考えてみても、今はどうしようもなく、切なくなるだけだった。
だって、たとえ入れたとしたって、それが終わりを迎えるってことが、わかってしまっているんだから。
なんで、こんなことになったんだろう。
皆、本当にバスケが好きで、楽しかったはずなのに。
それだけなのに、だから皆は離れてしまった。
もう楽しくなくなってしまったから。
皆でいなくても勝てるようになってしまったから。
皆、今も、自分だけで戦っているのだろうか?
信頼できる仲間と、ぎりぎりで、力を合わせてやっと勝てるような試合が、もう彼らにはない。
そもそも、私がそこに入れるっていう保証もない。
私は特に運動が得意なわけじゃないし、青峰君と一緒にいても、どんどん突き放されて、結局はマネージャーだったかもしれない。
想像したって無駄なんだって、いつか、テツ君が言っていた。
想像することよりも、現実を変えることを、どうすればいいのかを考えて、必死でやる。
それだけですと、彼は言った。
なんて、なんて、強い人なんだろうと思う。
テツ君は、弱点を強みに変えて、戦ってる。
きっと、逆境に置かれた時、一番強いのはテツ君みたいな人なんだろうと思う。
だって、他の皆は、うまくいきすぎるぐらいうまくいく人生を送ってきたんだから。
でもこれはなんだろう?
逆境じゃない。
逆境にいるわけではないのに。
上手く行き過ぎて行き詰った。
上手く行き過ぎて動けなくなった。
ちっとも逆境なんかじゃないのに。
ねえテツ君。
どうしたらいいのかな。
こんなこと聞いたって無駄だってわかってる。
答えなんかないってわかってるのに。
テツ君にすがってしまう自分を止められない。
寂しいよ。
どうして、どうして。
皆こんなに足掻いているのに、出口が、見つからないでいるの。
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