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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
(えろいので注意!苦手な方と幼い方は自主的に見ないふりしてください。ホントに!)
キリ番6000をとって下さった、ぐめろむさんに捧げます。
長い長い練習の後。
体育館を片付けて、掃除して、終わって。
日はすっかり暮れかけている。
こうして一日はあっけなく終わっていく。
ただ日常を追いかけて。
繰り返し繰り返し。
何もかも忘れたように。
黒子が更衣室に戻って着替えていると、何か来てんぞと、火神が言った。
火神の視線の先には、無造作に置かれた黒子の携帯。
用事があるとき以外はほとんど使わないそれが、明滅を繰り返していた。
何気なくそれを開いて。
何通もの未開封メールが、そこにある。
携帯の半分以上を埋め尽くす、ある差出人からのもの。
『待ってる』
『…ひょっとして今日もう帰ってる?』
『長いことやってるねー…』
『まだ部活かな』
『近くまで来たんだけど、会えない?』
慌てて携帯を閉じて、時計に目をやった。
既に時間は遅い。
まだ、待ってくれているだろうか?
「すみません火神君、今日先に帰ります!」
「お、おう…」
戸惑う火神の返事を待つことなく、荷物を抱え、失礼しますと声を上げて部室を飛び出した。
流石にこの時ばかりは周囲も何事かと、出て行った黒子の後を呆けて見つめる。
「…どうしたんだ?黒子」
「さあ…?」
遠くからでもすぐにわかる。
背の高いすらっとした体つきに、金色の頭。
いつもなら女子に囲まれていてもおかしくなかったが、あいにくともう遅すぎて、彼以外の姿はどこにも見当たらなかった。
「黄瀬君!!」
「黒子っち!!よかった、今日もう帰っちゃったかと、」
「すみません、部室に置いてたので気付かなくて…」
「いや、いきなりすぎるオレが悪いから」
校門で一人佇む黄瀬の元に、黒子が走りこんでくる。
よっぽど焦っていたことがわかる、息を切らして。
「でも、こんなに遅くまで…」
「バスケ部がまだやってることは灯りで分かったし」
「…平日は、部活で遅くなることぐらいわかってたでしょうに」
「うん。でも、会いたかったから」
黄瀬は、鮮やかに笑った。
生来の整った顔に合わせると、とんでもない破壊力を持つ。
特定の、心を許した相手にしか、見せられることはない笑顔。
「…家、来ますか」
「えっマジで!?!?」
黒子はぽつりと、唐突に黄瀬を誘う。
「嫌ならいいですけど」
「いや行くッス!!行かせて!!」
「…じゃあ、行きましょう。晩御飯はその辺で」
「…家にないの?」
「…今日、家誰もいないんです」
何でもないことのように爆弾発言を落とすところは、昔から変わっていないようだった。
黄瀬は混乱しながらも、差し出された獲物には、素直に食いつくことにする。
「…大胆ッスね」
「……」
黒子は聞こえなかったふりをして歩き出す。
黄瀬はそれ以上の言及を避けて、肩を竦め。
その後に続いた。
「すみません、ちょっと散らかってますけど」
「全然問題ないッスよ!黒子っちのことだから、綺麗だし、どうせ」
黒子が扉を開け、中に続く。
簡素な内装の、無駄なものの少ない部屋。
「ほら、綺麗だった」
迎え入れられた黄瀬は、楽しそうに答える。
「事前に言ってくれれば、もう少しちゃんとできたんですけど」
それでも黒子は不服そうだったが。
「仕事がちゃんと終わるか、わかんなくて。悪いのはオレだから。…全部、オレのせいにしていーよ」
後ろから抱き寄せて、囁く。
黒子は予期していたように回された腕に手を重ね、眼を閉じた。
それが愛しくて、黄瀬の腕には一層力がこもる。
顎を取ると上を向かせ、開いた口に唇を合わせた。
久しく、味わうことのできなかった、感触。
「…会いたかった」
「……ボクも、です」
小さく重ねられた言葉に黄瀬は笑んで、もう一度唇を寄せた。
そして手を伸ばし、黒子のシャツに手をかける。
「っちょ…駄目です、汚いので」
「汚くないよ?」
「手が、早すぎます…っ!!」
抵抗を抑え込んで、ボタンを外し、肩口に顔を埋めて。
鎖骨を舐め、肩の筋に噛みつく。
「…っん…」
「ごめん。我慢できない」
がっつくように、黒子を求める。
ふらついた身体を、難なくベッドに倒れこませ。
口付ける箇所を、じわじわと、下に移していく。
与えられる強すぎない、緩い刺激に、黒子は口を噤んで、耐える。
その様子すら、愛しい。
「人いないんだから、声出してもいいのに」
「……」
黒子は睨むように黄瀬を見るが、黄瀬は余裕たっぷりで、敵うわけがないと、思い知る。
「好きだよ。黒子っち。凄く好き」
繰り返し繰り返し囁かれる言葉は、優しく、酷く甘い。
黒子の抵抗が弱まったことを見てとって、黄瀬はそのまま手を下肢に滑らせた。
「!!」
「大丈夫」
何の根拠もない声をかけて、撫でる。
「っ…!!!」
足を抱えて、そちらにも、舌を這わせて。
「…身体、洗ってないんですってば…!!」
「全然気になんない」
「ボクが、気にします…!!!」
「オレのこと、そんなに好き?」
黄瀬は意地悪く笑って、問うた。
黒子は顔を真っ赤にして、黄瀬を睨みつける。
「かわいい」
頬に口付けて。
黒子の中心を、握りこんだ。
「っあ!!」
余りにも直接的な刺激に、身体は鋭敏な反応を示す。
すぐに達してはしまわぬよう、大人しく抑えてはいるものの。
感じやすく、慣れていない身体はまだ、それをそうとは受け取らない。
黄瀬は卑猥な音をあえてたてさせて、羞恥心をくすぐる。
「っや、黄瀬、君…!!」
「…ほんと、かわいいね…」
「!っちょ…!!舐め…!!!」
そこに、舌を這わせて。
「やっ…やだ…!!!」
ぐちぐちと、激しく責め立てる。
何とか逃れようとするが、許されず。
「っ~~!!!」
あえなく、達させられて。
「…はっ…はぁ…」
涙を浮かばせて、荒い息を繰り返す黒子を、黄瀬は抱き寄せてやる。
あやすように背中を撫でて、呼吸を取り戻させ。
少し落ち着いたのを見計らって、涙を舐めとった。
そして、秘部に触れる。
「あ…っ」
「力、抜いてて。…うん。そのまま」
「…っ…ぅ…」
出来る限り痛みを与えないで済むように、丁寧に、優しく指を進める。
気を逸らすため、他にも刺激を与えつつ。
黒子は黄瀬のこういうところが、手馴れているようで好きでなかったが、今、そんなことを考えている余裕はなく。
ただ黄瀬の要求に、応えるだけ。
「っ!」
「黒子っち、首筋弱いよね」
「っからかわないで、ください」
時間を、たっぷりかけて。
「…そろそろ、いいかな」
「……」
黒子は、無言で身を竦ませる。
この先にされることは、もう、よく知っているから。
「…そんなに、怖がらないで」
「怖がってなんか…」
「無理なら言って。…ちゃんと、つらくないようにするから」
「……だから、大丈夫です」
「…そっか」
「…はい」
「…っあ…!」
シーツを握りしめて。
必死に苦痛を紛らわせようとする。
その姿がいじらしくて、黄瀬は、その細い手に自分の手を重ねた。
そのまま握りしめる。
心なしか、緊張が揺らいだように見えて、それが、嬉しい。
「…っぅ……」
「全部、入ったよ」
「…っいちいち…言わないでいいっ…です」
生意気な返答を戯言として受け止めて。
黄瀬は、強く抱く。
愛しい身体に指を這わせて。
首筋を、きつく吸って。
「…っは……。も、う、無理…!!」
「黒子っち…」
黒子の様子に合わせて、ペースを速めていく。
愛しくて愛しくて、抱き寄せた。
「あ…んん!!!あ、ぁああ!!!」
熱を吐き出した黒子の中で、黄瀬もまた、達する。
そして、荒い息を繰り返す黒子を、大切に抱いた。
「…黒子っち。オレ、すっごい、幸せッス」
「……そうですか」
黒子の返事は、淡白なもので。
やっぱり無理をさせているんだろうなと、黄瀬は思う。
「…まあ、黒子っちにとっては、大変なことが多いけどね…。…ごめん」
「…いえ…。十分、気は使ってもらってると思います」
「そう?」
「…はい」
「…そっか」
黄瀬は、黒子の顔に張り付いた髪をとってやる。
嫌がられてはいないから、まだ、よしとしようか。
そんな中、黒子は続ける。
「…キミが、幸せそうだと。それでいいかもしれないと思うのも、事実です」
「……。…ね、もう1回、したい」
思いがけない黒子の発言に、黄瀬は暫く硬直して。
それから、顔を近づけて囁いた。
かわいいかわいい、オレの、恋人。
「………。…その前に、お風呂に入ってきていいですか」
「あ!なんなら一緒に入ろっか!」
「……」
「…やっぱ、イヤ?」
「…変なことしないでくださいね?」
「しないしない!!約束するッスよ!!」
「何でそんなに嬉しそうなんですか…」
黒子は、自分を抱きかかえようとするのを制止して、何とか起き上がる。
1人で歩けないことはない。
ただ、それでも、黄瀬は酷く心配そうで。
彼の差し出した手を無下にするのも申し訳なくて、その手を取った。
「好きだよ」
「…はい」
愛しい人の言葉に。
眼を閉じて、そう、頷く。
久方ぶりの逢瀬は、2人を幸せにして。
それはきっと、何より尊いことなのだった。
もう1個考えてたやつがあるんですけど、黄瀬が格好良くならなかったので、また今度普通に書きますー。
というわけで、これはぐめろむさんに差し上げます。
公開停止してくれってことなら、言って下さったら止めますので、どうぞ^^
お好きにしてやってください。
何かあればコメントまたは↓へ連絡をば。
shizuka271@hotmail.com
全角の部分を半角にしてどうぞ。
ただ、迷惑メール選別が厳しいのとあんまりメールチェックしないので、コメントの方が確実ですが。
それでは、お気に召しましたら幸いです。
リク通り書けてました?
でしたらよかったですー^^
黄瀬はへたれになりやすいのですが、たまには格好いいのが書けるように頑張りますね!
普通、人が恥ずかしがってできないようなことをさらっとしてしまえそうなとこが、黄瀬のいいところだと思いました。
喜んでいただけたのなら、本当にうれしいです^^
では、また!
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