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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
ナチュラルに黒い(笑顔でキセキたちをかわせるくらい?)木吉落ちの黒子総受け。)
練習が終わって。
部室で、着替えた後のこと。
「黒子、今日この後どうすんだ?」
「えっと、黄瀬君にマジバに呼ばれてるんですよね」
「あ?黄瀬?」
「なんか東京に来たらしいので」
「へー…。オレも行くつもりだったし、一緒に行くか?」
「そうですね」
「マジバか。いいな」
「木吉先輩」
「オレも行っていいか?久しぶりに食いたくなってきた」
「はい」
「じゃ、行こう…行きましょうぜ」
「…火神君、無理しなくていいですよ」
「うっせーな」
学校を出て、いつもの道を行けば、マジバまではすぐだ。
そこで、珍しい、けれどそれとすぐ分かる姿が、眼に入る。
「…あれ、緑間!?」
「よう、久しぶり」
「お久しぶりです。緑間君、高尾君」
「部活帰りか?お疲れ」
「お疲れ様っす」
「…だからここは嫌だと言ったのだ」
緑間は苦々しそうに顔を歪める。
高尾は、にやりと笑った。
「んなこと言って、会いたかったくせに」
「黙れ」
「黄瀬はもういんのか?」
火神は店を覗き込んで、見渡す。
黒子がその脇から、首を覗かせた。
「あ、…いますね」
「じゃとっとと行って用済まして来いよ」
「はい」
「え、黄瀬も来てんの?すげぇな、キセキの世代半分揃っちゃったよ」
「まあ首都圏に住んでる組なんで」
「集まりやすいと言えば集まりやすいメンツだな」
「こんにちは」
「あ、ちはッス。…あれ。なんで、緑間っちがいるんスか?」
「偶然会ったんです」
「悪かったな」
「いや、別に悪くはないんスけど」
「ほら、用事あるんならとっとと言えよ」
火神がうっとうしそうに急かすが、黄瀬は、あまり乗り気ではなさそうだった。
「…部外者多すぎじゃないッスか…?」
「部外者ってなんだよ」
「いやだって…オレが呼んだの黒子っちだけなんスけど」
「ついてきちゃいました」
「っつーか何の用事なんだよ」
「いや顔見たかったし…来週また東京くるんで、その時に、遊べないかと思って」
「いつですか?」
「来週の日曜。午後から」
「来週…練習試合入ってましたっけ」
「おう」
「…でも、昼からならいけるんじゃ!?」
黄瀬は未練がましく食いついた。
木吉が複雑そうな顔をする。
「いや、ミーティングとかあるだろうしな…」
「…だそうです」
「そんなのほっといてオレと遊んでよー!!」
「そんなのとはなんだ。オマエはわかっていないな」
「全くですね」
「そんなー!!」
悲鳴をあげる黄瀬をよそに、高尾が首を突っ込んでくる。
「ん、じゃあ前日とか練習早上がりだったりすんの?」
「一応、午前しかないですよ」
「あっそう。じゃ、オレらと遊ぶ?」
「…はぁ」
「オレらも似たよーな予定だしさ。なぁいーよな」
「…まあ、構わんが」
「ちょっと待って!!何でオレが会いたくて黒子っち呼んだのに緑間っちにとられなくちゃいけないんスか!?」
「物理的な障害があるのだから仕方なかろう」
「オレだって黒子っちと遊びたいんス!!」
「でも黒子、それだと休む暇ないぞ」
「木吉先輩」
「オマエ、ただでさえ身体弱いんだから、無理するな」
「……そうですね…」
木吉は、そっと黒子の頭をたたく。
その慣れた様子に、黄瀬が叫びながら割り込んだ。
「うわーんそんな人の言うことなんか聞かないでー!!」
「そんな人って…まあ、いいけどな」
「…いいんすか?」
「…よくないですよ」
「……スイマセン」
黒子ににらまれて、黄瀬は大きな身体を縮めた。
木吉は全く問題なさそうに笑っていたが。
緑間はその様子を、珍しいものでも見るかのように眺めている。
「…こんな時だけ素直だな?」
「…オレは黒子っちにはいつも素直ッスよ?」
「しかし、元帝光の奴らはやっぱり風格があるな」
「そうッスか?」
「ああ。やっぱり格が違うなって思うよ」
「…木吉先輩…」
「いや、勿論、負けるつもりはないけどな。黒子が惹かれるのも無理はないなと思うよ」
「マジッスか!?」
「……惹かれてなんていません」
「…いや、オレ達の前だからって気にしなくていいからな?」
「…そういう勘繰り、やめてください。ボクは、誠凛の皆が好きですから」
「…そうか。嬉しいよ」
さらりと返された言葉はあまりにも平坦で。
それが素直な感想だとは、黒子にはどうしても思えなかった。
「……信じてなさそうですね」
「いや、信じてるって」
「黒子っちー、こっちにも気を使って欲しいッス…」
「…すみません、ちょっとこちらの話に集中したいので」
「……まいったな。あんまり待たせるのも悪いだろ?オレはもう帰るから、今はそっちに集中しろよ」
「いえ。…ボクも帰ります」
「っえー!?」
「そーだぜ、センパイとはいつでも会えんだろ?」
「いえ。こういうのはうやむやにしたくないので。すみません、黄瀬君。また、メールで返事します」
「悪いな、なんか」
「気にしなくていいです。行きましょう」
「…ああ」
結局黒子は、帰る木吉に続いて、店を後にする。
取り残された黄瀬は、それを悲しげに見つめた後、机に突っ伏した。
高尾も緑間も、いくらか不服そうだ。
「…なんで緑間っちと火神っちと残らなくちゃいけないんスかー…」
「別にオマエと話す気はないのだよ。一人になりたいなら余所へ行け」
「ヒドイッス…」
「オレも別にバーガー喰えればいーだけだし」
「いや、明らかに食いすぎっしょ…」
「スゲーな、オマエの胃袋マジどうなってんの?」
「別に向こうじゃこれぐらい普通だぜ?」
「…そういえば帰国子女っしたね」
「…そんな品格も感じないがな」
「…ケンカ売ってんのか」
「まーまー、真ちゃんいつもこんなんだから、気にすることねーって」
店を出て、少し歩いて。
木吉は少し心配そうに、傍らの黒子を見下ろした。
「…よかったのか?折角集まってたのに」
「いいんです。どうせいつも似たようなことしか話さないので」
「オレ達だと違うのか?」
「…違いますよ」
「……ま、オマエの口から好きだって、聞けて良かったよ」
「……」
木吉は、苦笑する。
「ごめんな。アレ、わざと言ったんだ。黒子の口から、聞きたくてな」
「…木吉先輩は、意外と、計算高いですよね」
「聞きたくなるんだよ。オマエは、時々すごく素直だから」
「…」
「オマエがオレ達のことを語ってるのを見ると、凄く嬉しいよ」
「……好きですよ。本当に」
「…オレのことは?」
「……。…好きに決まってるじゃないですか」
「…ありがとな」
「……感謝されるようなことじゃ、ありません」
「オレも、好きだぞ」
ぐっと、引き寄せた。
細い体は、あっさりと木吉に倒れ掛かった。
そのまま素直に、木吉に寄り添って。
2人は歩いていく。
聞きたくなるんだ。
オマエの口から、何度でも。
オレ達を、愛していると。
オレが、好きだって。
木吉よくわかりません><
総受けということでどいつかいるよなーってことで黄と緑と高尾を呼んできました。
ちょっとテンポが悪めなのが反省点です。
それはともかく、こちら、ぐめろむさんに捧げます。
ちょっとあまり自信がないので、叩き返してくれても大丈夫ですよ!
で、明日、青黒の方も書いたのでそっちもあげておきます(笑)
青黒の方が先にネタ思いついたんですけど、こっちの方が難しそうだったので、これに挑戦しないでどうする!ってことでやってみました。
結果はこんなのですけど^^;
お気に召しましたら幸いです。
ではでは、また明日お会いしましょう!
文句、受け付けます。