[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
首を絞めたり、頭を打ち付けたりして。
気を失わせては、起こす。
ぎりぎりまで死に近づいて。
また遠ざかる。
何かの予行演習のように。
「…気が付いたー?」
「…はい」
「あは。痕残っちゃった」
「…もう少し手加減してくださいよ」
「でも、そっちの方が苦しいのは長いよね」
「…そうですね」
「痛くないほうが楽でしょ」
「…どっちにしろ、苦しいんですけど」
「でも、トブ瞬間はキモチイイんでしょ?」
「……まあ、少しは」
「臨死体験に近いのかな。ね、どー思う?」
「…どうでもいいです」
「すごい、疲れてんね」
「当たり前です」
「ゴメンネ」
「全然申し訳なさそうじゃないんですけど」
「うん。だって、黒ちん本気で嫌がってないもん」
「…キミは、変なところで鋭いから嫌ですよ」
「でもこんなことしてくれるのオレぐらいでしょ」
「…そうですね」
「あはは」
「キミ、生粋のドSですからね」
「うん」
「…何でこんなことしてるのか、意味わかんないですけどね」
初めは紫原が強引にやってのけたのだ。
素直に、死ぬかと思った。
頭の中が痛みで真っ白になって、喘いで、苦しみに仰け反った。
でも生きていた。
その感覚が不思議で。
また家に呼ばれた時に。
ついて行ってしまった。
そしてまた殺されかけた。
あまりにも彼が悪びなくて、あっさりしていたから。
結局死には至らないだろうとなんとなく考えて、受けている。
馬鹿なことだと知っている。
無駄なことだと知っている。
けれど。
いつの間にか虜になっている。
生きているとわかる。
生きたいと体がもがくのが。
痛いのが好きとかそういうわけではないのだけど。
逃げられずにいる。
積極的犠牲者態度。
いつか本当に殺されてしまうかもしれないけれど。
それならそれでいいと思ってしまうようになった。
もうどうしようもない。
<< ◇キミしかいない 高黒 | HOME | ◇病院 キセキ >> |