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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
「テツ!ナイスパス!!」
「うわっ!」
試合が終わるなり、満面の笑みを浮かべた青峰が、黒子に飛びついてくる。
子犬のようなしぐさだが、がたいが大きな分凶悪だ。
黒子はふらついたものの、何とかこらえる。
「マジさっきの最高だろ!オレら組めば最強じゃね!?」
「…はい」
興奮さめやまぬ青峰に苦笑しながらも、彼があまりにも嬉しそうなので、黒子もつられて嬉しくなる。
間近な顔を、愛しそうに見上げる。
「こら2人とも、整列だ」
「あ、はい」
「おー」
回された腕が離れていく。
その隙に眼が合って、青峰は、無邪気に笑った。
それだけで全ての苦労が報われる気がする。
「皆、お疲れさま!!」
「おー」
「どうも」
マネージャーや後輩たちから寄せられる労りの中で、桃井の声は一際元気がよい。
「テツ君青峰君、今日、すっごくよかったね!」
「ったりめーだろ」
「ありがとうございます」
「今日はマジ最高だったよな!」
「あはは、青峰君テンション高っ!」
「オレにもパス欲しいッスよ~」
「んだよ、まだ新入りのくせになめた口きくな」
「ヒドッ!」
「だが調子に乗るなよ。もう少し相手の切り替えが早ければアウトだった」
「ったく、いちいちこまけーんだよ」
「でも、ちゃんと聞いとかないとダメですよ。…次から気を付けましょう」
「常に最善を考えるのは当然のことだろう」
「テツ、緑間の言うことなんか気にしなくていいからな。オレに、まかせとけ」
「黒子っちが自分のものみたいな言い方やめてもらえないッスか?」
「でもオレらが組んだ方が効率良いって赤司も認めてるぜ」
「そうだな。今日は2人とも、いい動きだった」
「…どうも」
「キャプテーン、オレにももっとボール回してくださいッス!!」
「はは、そうだな。お前も頑張ってるもんな」
「キャプテン…!!」
「もー何青春漫画みたいな空気出してるの!」
「うぜーぞ」
「ヒドいッス!だって皆オレにやたら厳しいじゃないッスか」
「出る杭は打たれるというからな」
「厚かましいんだよ」
「…いきなり話に入ってきたかと思ったらあんまりな物言いッスね!」
「だってそーでしょ?」
「でも、厚かましいぐらいでないとこれだけの早さでレギュラー取るのは無理だと思いますよ」
「そーお?」
「そりゃ、キミは大きいのですぐに注目もされたでしょうけどね」
「涼太は大輝との特訓の成果がよく出てるよな」
「オレのおかげだろ?感謝しろよ」
「そりゃしてるッスよ!でも、実戦での経験をもっと積みたいっていうか…!」
「生意気言ってんじゃねーよ…」
「心配するな。お前の見せ場もちゃんと考えてあるからな」
「ハイッス!」
「…何だかんだで手懐けられてますね」
「キャプテンそういうところはちゃっかりしてるから」
「皆の成長が目覚ましいから、喜んでるんだよ。また色々やってみないとな」
「またミーティングかよ。いい加減もうよくね?」
「だが、まあ実績は上がっているだろう」
「めんどいけど、確かだよねー」
「眠ーんだよいちいち」
「キミは寝過ぎですよ」
「細けーことはいいんだよ。要は決めりゃいいんだろ?」
「まあな。お前はパスを受ける側だから、テツヤの方がよく話を聞いてればいいってこともある」
「ちょっとー、キャプテン青峰っちに甘くないッスか?」
「甘くないさ。次寝たら校庭10週させるから」
「っげ」
「敦もな」
「マジでー?めんど」
「というか、キミは練習自体に来なきゃダメですよ?」
「だってダルいしー」
「全く、なぜこんな奴がレギュラーにいるのか、理解に苦しむな」
「上手いからでしょ?文句言わせない結果は出してるし」
「……」
「あーちょっと喧嘩しないで!」
「もーどっちも挑発しちゃダメだよー!」
「あーもっと試合してーな」
「そうですね」
「オマエはこれ以上したら倒れそうだが」
「その前にはやめます」
「どちらにしろ、大輝もテツヤも今日はもう駄目だぞ。ちゃんとクールダウンして、休め」
「へいへい」
「ホント、好きだよねー」
「ったりめーだろ。なぁ?」
「はい」
「…いいなぁ!」
「バスケ、マジで面白いッスよね」
「ええ」
「さて。そろそろ行くぞ。ちゃんと荷物持て」
「あ、ハイッス」
「ふー、じゃ、行くか」
「はい」
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