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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
(えろいですよ!注意してくださいね!)
黒子が、眼を開くと、そこには青峰がいた。
「お、起きたか」
ああ、そうだった。
今日は彼の家に泊まったのだった。
することをしたのは覚えているが、いつの間にか、気を失ってしまったらしい。
「…すみません、寝てしまいましたか」
「いや、疲れてたんだろ。あんま時間も経ってねーよ」
「…そうですか」
「風呂入るか」
「…そう、ですね」
「ちゃんと出さねーと大変だしな」
「……」
にやりと笑う青峰から目を逸らして、起き上がろうとする。
身体がつらくて、緩慢な動きになるのを、青峰は見逃さないで。
ちゃんと、手を差し伸べてくれた。
こういうところはそつがないのが、問題だと、黒子はなんとなく思った。
風呂に入って。
簡単に身体を洗い流してから、黒子を自分の膝の上に座らせて、青峰は、手を伸ばす。
「っ…!!」
「コラ、逃げんな」
「…だって、」
「長引かせたくないんだろ?だったら協力しろよ」
シャワーは、流しっぱなしで。
「…っ…ぁ…」
「…エロい声出すなよ…興奮するだろ」
「…まだ、したいんですか…?」
「ったりめーだろ。まだまだできるぜ」
「…絶倫…」
「あんまふざけてると、犯すぞ」
「…やめてください」
軽愚痴を叩きながら、青峰は指を巡らせる。
黒子には、結構つらくて、青峰にすがるように、手を伸ばした。
「…ん…やっ…」
「…あー勃ってきた」
「……んん…あ、とで、慰めてあげます、から、黙ってて」
「マジか」
「…いつもしてばっかりなのも、あれですし…」
自分が何を言っているのかも、よくわからないまま。
熱に浮かされて、わからなくなる。
ただでさえ、シャワーも、熱い。
「オマエのそーゆーとこ、悪くないぜ」
「っあ!」
ぐりぐりと、指を動かされて、黒子は震える。
青峰はその仕草に、背筋を刺激されて、誤魔化すように目を閉じ、息をついた。
「…こんなもんか」
「…はい。どうも」
色々なもの、全て、シャワーで流してしまうと、黒子は、深く息をつく。
青峰はまだまだ元気だが、黒子にとってはもう限界ギリギリだ。
それでも疲れた身体に鞭打って、後少し、無理をしなければならない。
自分で言ってしまったことには、ちゃんと責任を取らなければ。
何より、それも黒子自身の気持ちだったから。
「で?」
青峰は、あくまで楽しそうだ。
「…座って下さい」
それでも、疲れているから、余計なことを考えずに済む。
両足の間にしゃがんで、彼のものに触れた。
こうやって自分から触れるのは、初めてだ。
面白半分で無理やりしごかされたことはあったけれど。
熱く、熱を持ったそれを、撫で、擦る。
彼がいつもしてくれるように。
先端から、根元まで。
でもそれで彼が満足するわけないこともわかっているので、おずおずと、口をつけた。
それをすることに、勿論抵抗はある。
けれど、少しは黒子も、何かしたいと、思っていたので。
舌を、這わせ。
唇で、包み込む。
「っん…」
青峰が、微かに、声を上げた。
情事の痕を纏わせて、自分にすがってくる黒子は、正直、かなり扇情的だった。
自分のために一生懸命になるその姿を、素直に、愛しいと思う。
いつだって黒子は、真っ直ぐで、けなげだ。
手を伸ばして、濡れた髪に触れる。
顔を近づけた。
「イイぜ」
色を含んで告げられた言葉に、黒子は赤くなるのを抑えきれない。
青峰の方を見ることもできず、ただ、行為を続けるだけ。
少しして、青峰のそれは、限界を訴える。
「…テツ、そろそろ…」
そんなことを言われたって、どうしていいかなんて、黒子にはわからない。
ただ、変わらず奉仕を続ける。
ちゃんとよくなってくれていることは、嬉しいけれど。
恥ずかしい。
ぐい、と、強く頭を押される。
息が詰まる。
「っく!!」
青峰は黒子の頭を押さえつけるようにして、達した。
「っん、っけほ、こほっ」
「…わり…大丈夫か」
「…ん…。はい」
黒子は、口元に手を当てて、吐き出されたものを呑むと、頷く。
何もかも必死で、よくわからない。
やっと息ができて、荒く、呼吸を繰り返した。
湿度の高い空気は、素直に黒子の肺を満たしてはくれない。
「…呑んだのか」
「……はい」
「いや、いいけど…。まずくね?アレ」
「……おいしくは、ないですね」
「無理しなくてもよかったんだぜ」
少し酸欠で、荒く息をする黒子の頭を撫でながら、青峰は言う。
「…いえ、でも。キミにいつもされてばっかりというのも、申し訳ないですから」
「…そーか」
その言葉に、青峰は、嬉しそうに、笑んだ。
「はい」
「…よかったぜ」
「……どうも」
引き寄せられて、素直な賞賛が嬉しくて、黒子も、安心して、息をついた。
少し恥ずかしいのは、否めないが。
「…寝るか。疲れただろ」
「…はい」
青峰に促されるまま、浴室を出る。
その先には優しい眠りが待っている。
ああ、なんて幸せなのだろう。
黒子は、そっと青峰に寄りかかった。
「こら、まだ寝んなよ」
青峰は笑いながら、タオルを黒子にかけてやった。
少し手荒に髪を拭われる。
そんな仕草すら愛しいのだから、黒子は、もうどうなってもいいと、ただ思うのだった。
勿論青峰も、それは、同じ。
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