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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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彼が全てを壊してしまう前にボクが彼を止めなければならないと思った。


紫原の上に跨って、刃を出したカッターを首筋に添えた。
それだけで心臓が爆発しそうに打っている。

この刃を下ろしたら、どうなるかなんて。
聞かなくてもわかる。
辺りは真っ赤に染まるだろう。


彼は息絶え。
そしてボクは、捕まる。

逃げられなくていい。

捕まるのは仕方ないと思う。


けれど彼が生き残るのだけは避けなくてはならない。
ここでボクが彼を殺さなくてはならない。


寒気がする。
冷や汗が、身体の其処から湧き出てくる。

怖い。
恐ろしい。


「殺さないの」


下から、冷静な声が聞こえてくる。

こんな時まで、呑気なものだ。

薄く笑う顔が、不気味だ。
手が、震える。

刃が、彼の喉に、触れては、離れる。


何か、言わなくては。

でも、言葉が浮かばない。

声が、出ない。


「くすぐったい」


彼は、猫のように目を細める。

ああ、こんなに子供のようなのに。

どうして彼の内側はこんなにも歪んでしまったのだろう。


「…ごめんなさい」

「…謝るぐらいなら、やめてよ」

「…それも、そうですね」

「でも、やめないんだ」

「……はい」


「黒ちんのそーゆーとこ、馬鹿だなって思うよ」

「…そうですか」

「嫌なことはしなきゃいーのに。ほっとけば、カンケーないでしょ?」

「…そんなこともないですよ」

「そーかな」

「そうですよ…」


こんな人なのに、心は、殺したくないと願っている。

どうにかする術があったなら。

ボクはその道を選んだのに。


「…黒ちん、キスして」

「……いきなり、なんですか」

「してくれたら、大人しく、死んであげる」

「…そんなに、軽くていいんですか」

「生きてるのも、結構めんどいし。…いいよ。黒ちんなら」

「……キミは、馬鹿です」

「黒ちんも、ね」



そっと身体をずらして、唇を、重ねる。







それは、甘くて、美しくて、優しい。




世界の終りのような瞬間だった。








 

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