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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
「いってー!!」
「どうしたんですか、急に」
「何か飛んできたぞ!?」
「これ…将棋の駒ッスね」
「すまん、大輝、当たったか」
「すまんじゃねーよ!勢いつきすぎだろ!!」
「…取り損ねたんですか?」
「指を閉じるのが遅れたんだ」
物を投げて、落ちてくるそれを横からかっさらう仕草は、上手くいくと爽快だ。
ただ、落ちてくる物体を手のひらに当てて吹っ飛ぶ前に指を閉じてしまわないと、まるでラケットで叩かれたピンポン玉のように吹っ飛んでしまう。
そしてそれが今回青峰にぶち当たったというわけだ。
「投げんなよ!意味ねーだろ!!」
「反射神経は養えるよ」
「これ以上いらねーだろ!」
「ていうかこういうことしてて駒なくなったらどうするんですか?」
「そんなへまばっかりするか」
「つーか将棋ってよくわかんないんスけど。そんなに面白いんスか?」
「面白いよ。お前達にはわからないかもしれないけど」
「わかりたくねーよ」
「緑間君になら打てるかもしれませんね」
「ああ、そういう親父くさい趣味してそうッスね」
「涼太、いい度胸だな」
「あっえっ違うんス!!これは…」
「緑間君にも後で言っておきましょう」
「ヒドッ!!」
「で緑間は打てんのか?」
「最低限は打てるみたいだね。ただあまり興味はないみたいだけど」
「だってつまんねーだろそれ。何が楽しーんだ?」
「脳の体操だよ。お前は自分が活躍するのが楽しいみたいだから、駒を動かす喜びはわからないかな」
「青峰君なんてルールに囚われるの絶対嫌って感じじゃないですか」
「そうそう、型にはまらないプレイがウリなんだし」
「っせーな、ファウルとかはしねーようにしてんだろが!!」
「退場しないでくれるなら文句はないですけどね」
「あんまり無様な真似をするようだったら基礎練追加な」
「げ」
「たまには青峰っちも罰追加されたらいいんスよ」
「んだとコラ」
「いた、いたた!!」
「黄瀬君はそうなるってわかってるのに何で調子乗った発言するんですか?」
「あう、黒子っち酷いッス…」
「まあ、そういう奴がいるのもいいさ」
「…見せしめになるからですか?」
「憂さ晴らしにもなるだろう?」
「あんまりすぎッス…」
「まあ流石にエースが罰ばっかり受けてても問題ありますからね」
「オレだってレギュラーじゃないッスかー!!」
「オマエは新入りだろーが」
「ぐえ」
「青峰君締まってますよ」
「コイツいたぶってんのにヘラヘラしてるところがイライラすんだよなー」
「ヒド…」
「だからこそいたぶり甲斐があるんだろう?」
「なんてドS発言ッスか」
「レギュラーはSばっかりですよ」
「オマエも何だかんだで毒吐くしな」
「いや黒子っちはまだ可愛い方だと思うッス」
「はあ」
「まー絡んできたりしねーからな」
「まあ趣向が合わないとチームなんてやってられないよ」
「…どうなんでしょうね」
「結構バラバラな気するけどな」
「まあそれはともかく、涼太、駒を返せ」
「え?あれ、どこ置いたっけ」
「あーあ、無くしたらヒデーぞ?」
「青峰っちが暴れるからじゃないッスか!!」
「あ、ありましたよ」
黒子はそれを拾い上げて、赤司へと投げた。
ぱしっと、小気味よく、手の中に納まる。
「やっぱりオマエのパスは取りやすい」
「それは、どうも。専門外ですけどね」
「軽すぎて投げ過ぎそうだろ」
「キミはバスケに特化しすぎですよ?」
「多分あれ投げるだけならオレのが上ッスよね!」
「生意気いってんじゃねーよ潰すぞ」
「コワッ!」
「もういい加減ふざけないでくださいよ…」
++++
赤司がよくNGで将棋の駒とかタオルとかスカッて取り損ねてますよね。
あの横から取るとり方って、取り損ねるよりも手のひらに当たって跳ね返ってどっかとんでいくんですよねー。
消しゴムでやってみたらよくわかると思います(笑)
というわけで一本書いてみました。
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