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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
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冷淡な奴だと思っていた。

何事にも熱くなることなどなく、揺るがされず、他がどうであろうと、何でもいいように。


練習で何回も倒れ、見学しているところを見ていた。

だから、体が弱いのは知っていた。

それを理由に、オーバーワークになるようなことはしないのだと思っていた。





それが、どうだ。








試合中気配の消し過ぎで思いきり体当たりされ。

激しく体を打ち付けた。

頭は打っていないようだったが、つらいことに変わりはない。



それでも、休むかと問われた声に、否と答えた。

無様な行為をすればすぐに変えると冷酷に告げられて、それでも怯むことはなかった。





火を宿した瞳。

強い意志で、覚悟でもって挑んでいることに。

その時、初めて気が付いた。






翌日の通常練習には、床との摩擦でできた派手な擦り傷をガーゼで覆い、参加する。

他にも打ち身があるのだろう、時折痛みに顔を引きつらせて。


それでも、やりとげようとしていた。

逃げることを、選ばずにいた。







その姿に対して、文句など何も浮かばなかった。









一芸だけで採用されようが体が弱かろうが、その信念は誰よりも。













「…アイツは、大丈夫なのか」

「あ?アイツ?」

「…黒子のことだ」



本人に直接聞くのは躊躇われて、近くにいた青峰に問う。

黒子と一番仲良くしているのは、青峰だ。

それでもバスケ関連以外でつるむところは殆ど見かけなかったが。


「あー…。たいしたことねえって言ってたけど。アイツすぐ無理するからなー」

「…だろうな」

「まあきつくなったら赤司が止めるだろ」

「…それはそうだが」


赤司が採用を押しただけあって、黒子の指導はほぼ彼に一任されている。


だが、アイツなら見過ごされてしまうのではないのか?


「…珍しいな」


青峰が、にやりと笑う。

不敵な、苦手だと感じるそれ。


「何がだ」

「オマエがアイツのこと気にすんの。オマエら、あんま仲良くねーんだと思ってた」

「……」



仲がいいつもりはなかったが。


改めて距離を自覚する。


必要な時だけ、関わることしかしてこなかった。




オレはそれを縮めようとしているのか?




「あーやっぱ駄目だな。おーいテツ!」



青峰が声をかけて、距離を詰めていく。

突然声をかけられてきょとんとしている黒子の頭に手を置いて、言う。



「顔青いぞ。今日はもうやめとけよ」

「…大丈夫です」

「じゃねーだろ。今日休んで明日本気出せばいいさ」



それだけ言うと、反論など許さずに腕を掴んで引っ張っていく。

余りにも強引だが、相手があれほど意固地なら、仕方がないのかもしれなかった。





痛みなどでは折られない心。





誰にも消すことを許さない光を、黒子も持っているのだと知った、中学1年の、終わり。







 

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コメント
 
バスケ馬鹿度合
キセキは、やっぱりできすぎるからこそ、バスケに真摯になり切れないところがあって。
まあこの時は、まだ真面目な人が多いんですけどね。
青峰も、天才だからこそ、地道な努力を積む方ではないし(勿論努力も欠かしてないですけどやっぱりできるものの目線になるわけで)。
それにもうすぐ楽しむことすら途中で投げてしまうわけで。
黄瀬も、3年の頃には、もう始めた時ほど楽しくはなかったんだと思うので。
赤司と紫原は勿論問題外。

きつい練習を誰よりも地道にこなしている緑間。
できないことを叩きつけられて、いくつも壁にぶち当たりながらも、立ち向かい続けようとする黒子。
緑間と黒子にはちょっと通じるものがあるような気がするんです。
緑間の意識としては、他のキセキはバスケに対する姿勢はともかく認めざるを得ないのだけど、黒子は、姿勢自体が好ましくて、尊敬できるものなんじゃないかなと思います。
だからその姿勢が崩れることを嫌っているような気がする…。
まあ色々と語りましたけど、とにかくそういうことです^^


ここから拍手お返事で!

コウさんコメントありがとうございました♪
緑間は感情を表に出さない分、色んな考察ができて楽しいです^^
原作に入れても違和感無いようにっていうのは、まさに目指しているところなので嬉しいです!
原作のキャラクターたちが好きなので、あんまりそれから離れすぎないようにしたいと思うのでした。
まあ赤司についてはもういいや!って開き直ってやってますが(笑)

青黒は甘々かシリアスか、どっちかになっちゃうんです^^;
今回は、黒子の片思いが書きたかったので、シリアスの方でいっておきました。
愛しているのに届かないっていうのも好きなのです…。

うちの赤黒と火黒だけ読んでくださってるんですか!
なんだか光栄ですv
実は私も紫黒、赤黒は殆ど読んでません(笑)
最近は書く方にばかり頭が行くので、サイト巡りもしてないという…。
素敵な話が書いていきたいです。

またお気に召した話ありましたら、声をかけてくださいね!
ではでは!^^
【2011/06/13 21:22】 NAME [静] WEBLINK [] EDIT []
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