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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
虹。
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。
あの虹の中にボクの色はない。
「…何見てんだ、テツ」
「いえ、虹が出ていたもので」
「あ、ホントッスね。結構はっきりしてる」
「珍しいな」
「ええ。久しぶりに見ました」
「ま、すぐに消えちまうんだけどな」
「虹の根元には宝が埋まっているとか、そういう伝説もありましたね」
「でもあれってウソっしょ?」
「んなロマンのない…」
「まあ、あれは光の屈折現象でできるものだからな。近づくことができないから結局確かめようもないってことさ」
「はー。博識ッスね」
「…まるで、キミたちのようですね」
「…黒子っち?なんか言った?」
「いえ。…なんでもないです」
誰にも届かないところを行く。
同じ存在ではないボク達には、その姿を見ることしか、かなわない。
影は地を這う象徴だ。
どうあっても彼らと同じ場所には存在できない。
相互に関係はあっても。
遠くて。
通わない。
繋がらない。
届くことは、ない。
思い知らされる距離。
「テツヤ」
「…はい」
「余計なことは考えなくていい」
「……」
「さて、休憩もこれぐらいにするかな」
「えーもうちょっと休ませてよ…」
「確かに、ちょっと暑いッスよね」
「もう今日はいいんじゃね?どーせ、次のとこもそんなたいした相手じゃないんだろ」
「それを言ったら、オマエにとっては全部がそうだろうが」
「そういう、奢った考え方よくないッスよ~」
「事実だろ。オマエだって、オレに勝てないくせに」
「…いつか、追いついてやるッスよ」
「っは、どうだかな」
「まあ、万が一にも負けて貰ったら困るからな。それに、色々試してみたいこともある」
「うえ。めんどいことやらせんじゃねーぞ?」
「キャプテン頭よすぎて、何考えてんのか全然わかんないッス」
「わからなくてもいいんだよ。ちゃんとやってさえくれれば文句はない」
「気に食わんな」
「お前はなんでもそうだろう?」
「ほら、戻った戻った」
「はーだり」
「めんどいなー…」
「ちょっとはしゃきっとしましょうよー」
「…ふん」
「……」
後ろから騒ぎながら歩き出す彼らを見ていた。
そして虹を。
ボクもそこにいることができたらよかったのに。
「テツヤ」
「……」
「虹なんて、すぐに消えてしまうよ」
「……」
「一緒に輝いていられるのも、後、少しだ」
「……」
「今更焦がれてもどうにもならないさ」
どこまでわかっているのか。
どこまで見通しているのか。
その笑みからは、何も読み取ることなどできない。
何もかもが絶望的だ。
何も望むことなどできない。
ただ終わりを待つしかできない。
彼らとボクは違いすぎる。
行く果てに、ボクの姿は、ない。
どこにもない。
「おいで」
ただかけられた声に、緩慢に従った。
このまま何も考えないでいられるならきっと楽だった。
まああんまり変わってないですけども。
キセキは桃と黒含めて7色なんですけど、虹には二人とも入れないんだなぁと思いました。
黒って光とは対極の色ですしね。
絵具だったらまだいいんですけど。
ってゆーか赤司ってすごい美味しいポジションですよね。
ちびでリーダーで俺様っておいしすぎる。
黒子がいなかったら受けでも全然いけますね。
書くつもりはないですが。
黒子受け好きな私からしたら邪道ですよ!
でもほんと、その赤司と盾とか右腕とかそういうポジションな4人。
ヒロインかサポーターな桃井とヒロイン化かペット的な黒子でなんか完璧ですね。
そういうパラレルも面白いのかもしれません。
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