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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
「なぁ、今週の日曜空いてる?」
「はい、空いてますけど」
「じゃーさ。どっか遊び行かない?」
「…2人で、ですか」
「嫌だったら真ちゃんも誘うけど?」
「…いえ。…行きます」
「…そっか。じゃ、いつがヒマ?」
まさかOKされるとは思ってなかったんだけどな。
で、OK貰ったからにはちゃんと遊びに行くことにしたんだが。
まあ、こいつのいなくなること。
地味なカッコも鞄も全部パッと見で見分けられるぐらいにはいなくなられた。
流石のオレでもこれだけ人が多いと流石に困る。
まあ慣れてきたっちゃあ慣れてきたんだが。
デートの最中にはぐれられるのに慣れるとか、ちょっとおかしいよな?
よっぽどオレに興味がないのか、気になるモンがあるのか、退屈なのか。
今更焦りはしないけど。
ぼんやりと辺りを見回しながら歩く。
探し物をするときは、焦るのは逆効果だって知ってるから。
見つけた。
器用に人の間を潜り抜けて、曲がり角へ消えていく。
先回りしてやれば向こうもこっちに気付いて、立ち止まる。
「よ。今度はどしたの?」
「…いえ。すみません」
「いや別にいーけどね?何かしたいことでもあんの?」
「もう粗方終わりました」
「そーね、オマエの買い物ってあっさりしてていーわ」
「緑間君は、結構選り好みしますからね」
「うん。何でもアイツは、やりきらなきゃ満足できないタイプだから」
「はい」
当人はここにいないから話したい放題だ。
過ごした年月が長いからか、それともそういう性質からか。
アイツのこと、よく知っている。
ただ嫌いとか、そんな言葉で片付けてなんかしまわない。
「っと」
「…」
別のことを考えていればまた黒子がどこかに行きそうで、腕を掴んで止めた。
ほんと、これだけで簡単に留めておけるのに。
「…ねぇ、なんで今日こんなにチョロチョロしてんの?」
「…チョロチョロなんてしてないです」
「いやだって、真ちゃんといるときとかはさ、こんなに逸れたりしないじゃん」
「……」
「真ちゃんに怒られてるのが好きなの?」
「…そんな趣味はないですけど。…っていうか、緑間君はいつも怒ってるじゃないですか」
「そらそーだけど。…オレといるのがイヤみたいに思えんじゃん」
なるべく冗談に聞こえるように言ってみた。
でもコイツはそういうところには目敏いみたいで。
少し、困った顔をする。
「…すみません」
「いや、謝んなくていーんだけど」
オレが馬鹿みたいじゃん。
「…最初は、偶然だったんですけど」
「…最初は?」
「…ほんとに、軽々見つけてくれるので。ちょっと、面白くて」
「……」
思わず見つめてしまった。
黒子は少し困ったような顔でこちらを窺っている。
ああ、なんだ。
見つからないことを常時楽しんでるわけでもないんだなぁ。
「…なんか、子供みたいね」
「…馬鹿にしないでください」
頭に手を伸ばせば、いつもよりは弱々しく、振り払われた。
少しだけ味わえたやわらかい髪の感触。
わかりやすくて、笑えてくる。
「オマエ、意外とカワイイね」
「…やめてくれませんか」
真ちゃんほど唯我独尊ってわけでもないのか。
ま、そうだったら上手くやれるわけがねーよな。
顰められた眉が笑いを誘う。
こういうところはそっくりなのに。
「んだよ、寂しいんだったら寂しいって言えばいーのに」
「別に寂しいなんて言ってませんけど」
「見つけてほしいなら、いつだって見つけてやるよ」
「…。じゃあボクはもっとミスディレクションの練習をしときます」
「なんで逃げようとすんだよ!」
「試合の時、見つけられるようでは困りますから」
澄ました顔でそんなことをいうコイツの。
「…でも、オレの技術あげるようなまねしたのはそっちじゃん?」
「……。ちょっと、予想以上でした」
「嬉しい?」
「……」
いろんなとこを、見てみたい。
本気で。
「うわ、何その嫌そうな顔」
「キミって基本いい人なのに、言動がそれを邪魔してますよね」
「ひでー。オレのこと好きになったなら素直に言えばいいのに」
「あることないこと口にしないでくれませんか」
「オレはオマエのことまた好きになったけど」
「!?」
カワイイなあ。
「素直になりなよ」
「…別に嘘をついてるわけじゃないですから」
「ふーん?」
「…もうはぐれませんから。とっとと帰りましょう」
「はぐれても見つけてやるって言ってんのに」
「キミにいつも見つけられるようでは困ります」
「オレもオマエをいつも見つけられないと困るんだけど」
笑って言ったらまた凄く嫌そうな顔された。
そんなにイイ反応ばっか返すなって。
逃げたいんならな。
高尾は凄くダークホースというか、ズルいポジションにいますよね。
黒子をここまで追い詰められるのは彼だけ!
揚げ足取りみたいな会話もいいですよねー。
青峰だとできないんで青黒はこんなに楽しくならないんですよー。
もっと会話の引き出しが一杯欲しいです。
まあ、実際はホントにどうでもいいことをグダグダ話してるんでしょうけどね(笑)
拍手お返事行きますー
コウさんこんにちは!
最近全体的に見てもコメントが少なかったので、面白い話がかけてないのかと悶々しておりました(汗)
この話は個人的にも気に入っております^^
黒子の見つけてくれるのが嬉しいって気持ちが一番書きたかったんです^^
高尾はなんでしょう、やっぱり凄いですよね。
人の心の機敏を捉えることにも長けているし、基本軽いスタンスだから狡賢く見えないし。
傍に居てほしいタイプだと思います。
でも私は普通の人なので高尾は傍に居てくれないだろうなぁ(笑)
しっかり黒子を甘やかしてほしいです(笑)
いつも、本当にコメントありがとうございますー^^
しっかり書いてくださって、読んでいても、本当に楽しいです!
でもいっつも長く書こうと思って下さらなくていいですからね。
ちょっと面白いなって思ったり、ここ変じゃね?ってとこあったら、一言でも全然気にしないので、どうぞ!
負担にならないのでしたら、長いのでも滅茶苦茶うれしいので、コウさんのペースでやってくださいね♪
また高黒書きますね!
本当にありがとうございましたー☆
またのお越しをお待ちしております!
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