「肌を大切にしろとか、何とか。美容液とか押し付けられて困ってます」
「で、使ってんのかよ」
「あんまりうるさいので」
「女みてーだな…」

「男女差別はよくないと思います」
「別に差別じゃねーけどよ」
「でも確かにかぶれとか、そういうのは減りましたよ」
「そんなに肌弱いのかよ」
「ボクにとっては普通のことなので。それに、体質はどうにかなるものじゃないですから」



「…黒子君」
「…カントク」
「さっきの話聞いてたんだけど」
「はい」
「…どこの化粧水使ってるの？」
「…えっと」

「おい…お前、それ男に聞いてたら駄目なんじゃねーの…？」
「うるさいわね！女にとっては重要問題なのよ！！」
「だからって男に聞くなよ…」
「私だって聞きたくないわよ！！」

「…多分黄瀬君に直接聞いた方が早いですけどね」
「あーやっぱモデルならそういうの気にしなきゃダメなんだ？」
「はい、彼も相当キレイですよ」
「ほんとアイツってなんでもできるよな…」
「カミサマって不公平だよねー」

「ありがと、黒子君。参考になったわ」
「いえ」
「変な構図だな…」
「日向…あんま触れないほうがいいと思うよほんと」


「ふん！いいわよ、今はアンタたちを日本一にすることの方が大事だからね！」
「おお！カッコいい！！」
「流石はリコだな」
「いつも、お世話になってます」

「…そだな。オレ達ももてるとかそういうことを気にするのは日本一になってからだな！」
「ああ！」
「そうだな、頑張ろう」
「うん！」
「当然っす」


「という訳で練習３倍だから」
「マジで！？」

「日向！なにやってるんだよ！」
「オレか！仕方ないだろ！ツッコまずにはいられなかったんだよ！！」
「死ぬよー」
「まあ…喝も入ったことだし、いっちょ頑張ろう！」
「はーい…」
「木吉は元気だね…」
「喝入ったのか…？」
「ま、やるっきゃねーだろ」
「はい。やれるだけやります」