マジに決まってます。行きますよ。
話よく聞いてなくてさー。どこ集まるんだっけ。
なら近くに誰かいるうちにどこか聞いてください。全く。
ごめんってば。で、どこ？
…体育館、東入り口前です。

そ。
うわっ。
オレが先歩いた方が早いよ。黒ちんしょっちゅう人にぶつかってるし。
…だからって急に引っ張らないでください。
オレだけ先に行ったらはぐれるでしょ。リーチが違うんだからさ。
…キミなんて、ほっとけばよかったですね。
あ、ひどーい。
せいぜい赤司君に怒られてください。
えー…。

キミは文句ばっかりじゃないですか。
まぁねー。
少しは真面目にしたらどうです。
しても意味なくない？
あります。
だって誰もオレにそんな期待してないでしょ。

…したいですよ。
黒ちんは面倒見るの好きだと思ってたんだけど。
だからって、頼りすぎです。
そーかなぁ…。

他の人の面倒も見なくちゃいけないんだから、ちゃんとしてください。
それでもオレの面倒見てくれるんだから、黒ちんっていいよね。
そんなところでよさを感じてほしくないです。
我儘だなぁ。
キミたちよりはよほどましだと思うんですけどね。
まー確かに黒ちんよくオレ達に付き合ってるよね。何、趣味？
…そんな趣味はありません。
へー。

…強いて言うなら、ボクも変人だって、それだけですよ。
わー認めたよ。
でもボクよりはキミたちの方がずっと変人ですから。
そーお？
そうです。

ま、それでもいいけど。
もう普通には戻れませんよ。
戻りたい？
…いいえ？

…黒ちんってオレ達のこと好きだよねー。
…不本意ながら、ですが。
かわいそー。
…でも、まあ、後悔はしてませんよ。
そっか。
ええ。