[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
朝起きて、改めて、事態を反芻する。
とうとうやってしまったか。
別に今のままでも十分ではあったのだ。
普通に会話ができて、傍にいられるだけでよかった。
その綺麗なフォームは、見ているだけで飽きなかったし、
がむしゃらに打ち込む姿を、後ろから眺めているだけでよかった。
でも腹が立ったのだ。
余りにも鈍感だから。
余りにも、無関心だから。
全て、緑間君のせいだ。
少し困らせてやりたいと思った。
ボクの方を見てほしいと思った。
今思えば先走ったことをしたものだ。
いったいこれから、どんな顔をして会えばいいのか。
まあ、最低限の地位は確保されている。
急に距離が開くことは、恐らくない。
元々つかず離れずの関係でしかない。
ならば、どう転んでも同じことだった。
つい習慣でおはあさを見てしまい、今日のラッキーアイテムがメガネだったことになんだか一気に脱力する。
よりにもよってそんなものがなぜ今日来てしまうのか。
残念なことにメガネは持ち合わせておらず、そのまま、学校へ行くことになる。
部室へ行くと丁度彼がいた。
というか、彼しかいなかった。
なんて最悪のタイミングだろうか。
もっと早く来るか、さもなくば、遅くするべきだった。
「…おはようございます」
「…ああ」
努めて冷静にロッカーへ向かい、荷物を置く。
足音が聞こえて、振り向いた。
ため息がつくほどの身長差。
間近に経たれると、見上げるのに、首が痛くなる。
彼が差し出しているのはメガネケース。
律儀な人だ、本当に。
受け取って開いてみると、今彼がかけている物とほぼ同じデザインのメガネが収まっている。
「昔使っていたものだ」
成程、言われてみれば、少しばかり小ぶりな気がする。
何となく手に取って、かけてみる。
すぐさま、ぼやける視界。
「何にも見えないです」
「当たり前だ。お前の視力は悪くないのだから」
「そうですね」
そのまま彼を見上げる。
緑色の頭の、ぼんやりした人影。
「ずいぶん昔から眼鏡をかけていたんですね」
「そうだな」
不思議な視界が少し、気まずい間を持たせてくれる気がして、そのまま外さないでいると、
手が伸びて、奪い取られた。
「眼を悪くする」
「…すみません」
メガネケースを渡すと、慣れた様子で眼鏡をたたんで、収めた。
メガネをけして羨ましいとは思わないけど、正直、様になっていると思う。
「オマエには、もっと、線の細いものが似合うのだろうな」
こっちを見ながら、彼は言う。
「…ああ、メガネのことですね」
「…ああ」
「そうですね…。ボクはよくわからないので、もし必要になったら、キミが見立ててくれますか」
軽口のつもりでそう言ったら、そうしよう、とあっさり返事が返ってきたので、拍子抜けした。
「まあ、なるべくなら必要の無いようにしろ。色々と面倒だ」
「そうですね」
「特に、オマエなら倒れた時に割りかねん」
「…そこまで間抜けなことはしませんよ」
「どうだかな」
彼が笑ったので、少し、安心した。
大丈夫だろう。
多分、何も変わらないでいられる。
彼がこうしてくれるなら。
「……オマエは…」
不服そうな声に顔をあげると、緑間君が顔を歪めて、メガネの位置を直している。
ああこれは、不機嫌な時の彼だ。
何か、しただろうか。
頭に手が置かれ、不器用に撫でられる。
戸惑った。
彼は、こういったスキンシップを好まない筈だったが。
「そんな顔をするな」
そんな顔と言われても。
自分で自分の顔が見えるはずもない。
「…今日は一緒に帰るぞ」
「……はい?」
何故断定系なのか。
「オレも、オマエに言いたいことがある」
「!」
驚いて彼を見上げて。
不自然に逸らされた視線と曲げられた口を見て、言いたいことが、理解できてしまった気がした。
きっと、気のせいではない。
何か言おうとしたとき、部室のドアが開いた。
「あ…黄瀬君」
「おはよーッス」
黄瀬くんは笑って近寄ってくる。
緑間君は大げさに舌打ちして、入れ違うようにして部室を出て行った。
「なんスか、今日、妙に機嫌悪いッスね」
「…そうですね」
キミのタイミングが最悪すぎるんですよ。
苦笑する。
とにかく急いで後を追うことにしよう。
今日はまだ、始まったばかりだ。
なんというか緑間という外見の生き物からは絶対に出てこないような言葉が文脈にポンポン出てくるのでなんだかもう笑えて仕方ありませんでした。
高尾が面白い面白い言ってるのがよくわかりました。
なんか、凄い真面目なのが逆に面白いんですね。
最初思いついたときはお互いの運勢相性共に良い最高のタイミングを狙って告白するつもりだったのに書いてたら違うことになりました。
でもまあいいか…。
黒子が戸惑ってたり、初々しい反応をしてたりするのも大好きなのに、なんでいつも黒子から告白しちゃうんでしょうか。
それが最近の一番の謎です。
でも、火神と緑間は鈍感そうだから、あながち間違ってはいないのかも。
青峰と黄瀬に押し切らせればいいんでしょうね。
でも青峰と付き合ってたと考えるとなんかホントに痛いんですけど…。
一時期黄瀬はオールマーティにいけるから他のキャラの話を食うなあと思ってたんですけど意外にそうもなりませんでした。
逆に自由すぎて書きにくいことが発覚(笑)
まあまたぐだぐだやります。
<< ラッキーアイテム1 緑黒 | HOME | さようなら 火←黒 >> |