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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
センスのいい小物をやたらと取り揃えたやたらと嫌味な部屋。
TVやオーディオ機器、ゲームなどもやたらと充実していて、同年代なら泣いて羨ましがるだろう。
それでいて部屋の持ち主はそういったことにあまり興味がなく、
気がついたときにたまに使われるという程度の役割しか果たしていないのが憐れなところだ。
そもそも彼は部屋にじっとしていることがあまりないのだ。
活動的で、外で多く時間を割いている。
だからこの時間、部屋で勉強しようとしていることは異常な事態と言ってよかった。
しかも、今この部屋にはかのキセキの世代と称される者たち全員が集まっていた。
期末テスト対策の勉強会の為だ。
彼らは部活でかなりの貢献を果たしているために成績はそこまで重視されることはない。
しかし、赤点ばかりの癖に補習を受けなくていい、とまで優遇することはできない。
もう2年であり、成績の重要性が高くなり始めている。
夏休みには成績不振者に補習が行われることになった。
部活に思いきり精を出したい時期にそれはない。
ということで、補習参加を避けるために、この度キセキに招集がかけられたのだ。
「あーたりー。テレビ点けね?」
「駄目に決まってるでしょう。今日は遊ぶために集まったんじゃないんですから」
「とりあえず、紫原は俺が見る。青峰は桃井と緑間な。黄瀬は黒子頼むぞ」
「はーい」
「わかりました」
「…仕方ない」
「はー、オレだって別に教えてもらいてぇわけじゃねーし」
「でも補習も面倒だからサボるんでしょ。でも部活には来るから結局連行されちゃうけど」
「もうそんなパターンなど見抜かれているのだよ。観念するんだな」
「まじうぜー…」
「とりあえず黄瀬くんはノート写してください。わからないところあれば聞くので」
「はーい…」
「休み時間にちゃんとやってくれてると助かるんですけど」
「だって忙しいんスよ…」
「お前のノート油汚れで汚ーんだけど…」
「だっていちいち手洗うのめんどくない?」
「お前は潔癖症の人間と絶対うまくやれないタイプだよ」
「つーかスナック菓子ぼろぼろ溢さないでほしーんスけど!」
「だって零れるのはしょーがなくない?」
「だからってカーペット汚れるじゃないッスか…あーもう手拭き持ってくるッス!」
「おいついでにジュースかなんか入れて来い」
「お菓子も追加してよー、足りない」
「もー注文多すぎっしょ!!」
「おいおしるこはないのか」
「んなもん常備してたらすごいッスよ」
「みどりんの家にはありそうだけどね…」
「というか手作りしてそうで怖いんですけど」
「いちいちうるさいのだよ。原価を考えれば手作りしたほうが当然安いだろう」
「げーまじでやってんすか!?あんな甘いもんそんなしょっちゅう飲めないッス!!」
「黄瀬くんとりあえず手を動かしてください」
「あ、ハイ…」
「あ、青峰君そこ字違うよ」
「あー…?」
「平仮名で直すな、正しい字を書け」
「いちいち調べんのうぜーよ」
「そういう時の為に携帯があるんじゃないッスか!」
「ふん、邪道だな」
「携帯があれば大丈夫とか、そういう考え方よくないです」
「まあ覚えとくのが一番確実だよね」
「別に覚えたい奴が覚えてればいいだろ」
「…大人になって全部平仮名で書いてたら恥ずかしいですよ」
「別に気になんなくね?」
「格好悪いよ…」
「馬鹿丸出しだな」
「おい桃井、ちょっと英語教えてやってくれ」
「あ、はーい」
「英語とか面倒ッスよね…」
「そう?私は数学が嫌いだけど。公式とかどれ使えばいいのかわかんないよ」
「あんなのカンだろ」
「んなわけないでしょ!?」
「問題を繰り返し解いて傾向を身に着けるのが大事だろうな。見ればわかるようになる」
「地道すぎるッス…」
「または問題ごと覚えるかですね。ボクはやりませんけど、そうやってテストクリアする人もいるみたいです」
「なんでそんな暗記ばっかなんスか…」
「実際こんなん将来使わねーだろ。そこら辺の奴に聞いたら100パー答えらんねぇって」
「そりゃ使ってなければ忘れるからな。しかし青峰、ノートが白すぎだ」
「せめてノートぐらいちゃんととるのだよ…」
「とってもどーせ見返したりしねーし」
「今してるじゃないですか」
「別にしなくても生きていけるじゃん」
「それほど世の中は甘くないのだよ」
「あー疲れたッスー…ちょっと休憩さして…」
「いいですよ。まあ黄瀬くんはやればできるタイプですし」
「黒子っちの教え方がうまいんスよー」
「おいテツこっち来いよ。なんで俺だけこんなスパルタなんだ」
「キミがすぐサボるからでしょう」
「頑張ってんじゃねーか!!」
「そーゆう所が駄目なのよね、まったく」
「まあ国語でしたら教えますけど」
「では俺は黄瀬の歴史でも見るか」
「まじっすか…なんで年号とか覚えなくちゃいけないんだろ…」
「確かに役には立たないが、興味深いぞ。今の世界があるのは彼らのおかげなのだからな」
「そんなこと考えてる中学生嫌なんスけど」
「まあみどりんは行き過ぎだと思うけど、でも勉強をプラスに考えるのはいいと思うな」
「そうですね」
「…よし、じゃあ今日はもう終わるか。明日もやるぞ」
「うえー…」
「もーよくない?最低限とれたらいーじゃん」
「ってかオレの家でやるのやめません?」
「だってお前の家が一番整ってるだろ」
「青峰君の部屋とか人入れないし」
「俺の家で騒ぐのはよしてほしいのだよ」
「教えてもらう側なんだから我慢してください」
「それなら全員来る必要ないんスけど…」
「まあいいじゃん、明日はもっとお菓子とか持ち寄ろうよ」
「あーいいなそれ」
「おい、遊ぶわけではないんだぞ」
「まあ、息抜きも大切ですよ」
「青峰はちゃんと桃井送れよ。それ以外はまあ男だしなんとかなるだろ」
「へいへい。とっとと帰ろうぜ」
「それじゃあ失礼します」
「ではな」
「じゃーね」
「皆お疲れ様、また明日ね!」
「お疲れ様ッス!」
そして黄瀬は部屋に戻り、消しゴムのカスやらお菓子の塵やら、
読み散らかされた雑誌、引っ張り出された辞書などを目の前にして、一人項垂れた。
どうせ明日も来るんだから適当でいいか。
そんなことを思いながら、ゴミを捨て、雑誌類を隅に積み重ねる。
早く、バスケがしたい。
多分皆思っているだろうことを、思った。
こっちの方が字は読みやすいですよね。
それに前見たかどうかもわかりますし。
前の雰囲気も好きだったんですけど…。
整理中にいらした方にはご迷惑をおかけしました。
拍手回数は表示するべきなのかそうじゃないのか悩むところです。
深く考えなくてもいいんでしょうけどねー。
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