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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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黒子は、自分の家に誰かを呼ぶのが嫌ならしい。


それに気付いたのは、つい最近のことだ。
狭いんでという言葉を隠れ蓑にして、人を寄せ付けまいとする。

それで、ふと、思った。

「オマエさ。キセキの奴ら家に呼んだことってあるのか」
「…なんですか、突然」
「いや、オレ、行ったことねーけど、あいつらはどうなんだよ」

黒子は驚いた顔で、こっちを見つめた。

何だよ、そんな目でこっちガン見すんなよ。

「…何ですか、いきなり」
「いーから答えろよ」
「……赤司君と、桃井さんは知ってますけど。…後、青峰君も」
「…ふーん」

やっぱ、アイツは行ったことあんのか。

多分そうだろうとは思っていた。
けど、思ったより、オレはそれが嫌だったみたいだ。

明らかに、不愉快な声になったのが自分でもわかった。

「…やきもちですか」
「っ誰がだ!!」
「珍しいですね。火神君は、あんまりそういうこと気にしない人だと思ってました」
「…悪かったな」

みっともないと思ってる。

こいつが痛いぐらいキセキの奴らに執着してるのなんてとうに承知だ。
そして、その逆も。

アイツらの間にはオレの入れない絆が既に出来上がってる。
それに無理やり介入するのは、馬鹿なことだと知ってた。

「…今度、家に来ますか」
「…別に、連れてけっつってんじゃねーけど…」
「いいですよ。来てください。…多分、火神君には狭いですけどね」
「…どんだけせめーんだよ」
「日本の住宅事情を舐めちゃだめですよ」
「まあ確かにせめーけどな…」

色々、と呟いて、ぼんやり息をついた。
しょっちゅういろんなところにぶつかるから。

話すことがなくなって、暫く、沈黙が下りて。
暫くして、黒子が、身を寄せてきた。
相変わらず、華奢な体だ。

「ボクには、火神君だけですよ」

黒子がぽつりと、こっちを見ずに呟いた言葉が、妙にはっきり聞こえたから。
とりあえず腕を回して、離れられないようにしてやった。

眼は、合わせずに。
眼を合わしたら、思っていることが、伝わってしまう気がして。



でもオマエアイツらのことが気になるんだろ、と、いつも思ってる。

けど、それは言わないことにしている。


多分、どうやっても振り払ったりできないだろうから。



オレはアイツらの代わりにはなれないし、なるつもりもない。






コイツが心の底からアイツらよりも俺を選んでいるのかも、本当は分からないが。






オレがコイツとの未来を望んでいることは間違いなかったから。














過去までもオレのものにすることはできない。




なら、オレは、ただ、傍にいるだけだ。












コイツの願いが叶えられ、解放されたその先に、新たに、オレを刻んでいくために。














たとえそこにキセキの奴らが立ちはだかっても。




大人しく渡してやる気はない。





そう決めている。














今はそれだけでいい。





 

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