でも、好きだったんでしょ？

……。


つーか、今も気になるんだろ。

…馬鹿なことを言うな。

素直じゃないねえ。

厄介なだけなのだよ。


アイツが？それとも、そーゆー気持ちが？

…アイツに決まっているだろう。

へー。

…なんだ。


いや？まーオレには関係ないけどね。肝心なとこは、ちゃんと押さえとけよ。

何を言っている。

恋愛ってさー、駆け引きだし、タイミングとか、すっげー重要なんだよな。

…。

オマエって絶対プライドが先に立っちゃうからさー。逃げられてからじゃ遅いんだからな。


…オマエに、何がわかる。

わかんねーよ。わかりたくもねーし。けど、無様にフられた真ちゃん見るのは何かやだし。

だから、もう執着はないと何度言ったら、

してるだろ。認めろよ。そんで、ちゃんと捕まえろ。もう一度逃げられてんだから。

黙れ。少しは、人の話を聞くのだよ。


…ま、いいけどね。どーせオレには関係ないし？

関係ないのなら、いちいち口出ししてくるな。鬱陶しい。

辛辣だねぇ。

茶化すな。

はいはーい。






どこからか試合の情報聞きつけて何度もわざわざ駆けつけるぐらいには気になっている癖にね。



それは、言わないでおいた。

本当は分かってるだろうから。


素直になれないだけで。



生半可な覚悟じゃきっと逃げられちゃうよ。


プレイスタイルみたいに、いつの間にか。




人事は尽くすものなんだろう？


何にだって、全力で。





その時になってから後悔するんじゃ遅いんだからな。