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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
いったいなんだろうと思った。
床に広がるのは白い綿。
本来なら外側に出ることはないもの。
「なんですか、それ」
「拾った」
答えはまったく見当違いに返る。
「そうじゃないです」
「えー?」
「なんで、そんなことしてるんですか」
鳶色の、柔らかな素材が、5つに分かれて、散らばっている。
ほぼ同じ大きさの4つと、一つだけ大きな、2つの球をくっつけた塊。
最後の一つが、彼の手の中にまだ納まっている。
四肢とそれが除かれた、身体だった。
愛らしいぬいぐるみだったであろう、断片たち。
繋がっていたであろう部分から、白い内臓が溢れている。
鋏で荒っぽく切り口を入れられ、乱暴に引き裂かれた痕跡が、生々しく残る。
その手法がふわふわとした毛皮らしさを増長させているのが皮肉だった。
「だって、ヒマだったから」
机の上には毟り取られた黒い眼が2つ転がっている。
焦点が合わないであろう方向に向いたそれぞれが、残酷性を、殊更強調している気がした。
「…異常ですよ。キミは」
誰だってそう言うだろう。
彼は、頭と胴体を掴んで、引き離そうとしている。
小さな切り口から生まれた綻びが、徐々に広がり、はみ出る白を増やしていく。
「いーじゃん、これ、生きてないんだし」
「…やめてください。お願いですから」
そこまで言うと、彼は、やっと手を止めてこっちを見た。
悲しいまでに食い込んだ指はそのままに。
「あー、黒ちんの好きなキャラだった?」
「違いますけど」
「じゃーどーでもいーじゃん。ただの布とさ、綿だよ?ゴミじゃん。いらないじゃん」
どうしてそんな理屈でしか考えられないのか。
「誰かの、大切なものだったのかもしれないんですよ」
「忘れるんなら、大事じゃないじゃん」
「…それでも、そんな姿になってるのを見つけたら、つらいでしょう」
「わかんないよ。意味わかんない。なんで、こんなゴミに執着するの」
どうしてキミには大切なものがないんですか。
破片になってしまえばゴミになってしまうなら、ボクも、キミも。
何の意味もないんじゃないんですか。
「…もう、いいです」
「とにかく、片付けますよ」
一番近くに落ちていた足を拾った。
小さな足は、殆ど重量を感じさせず、痛みも何も訴えない。
いつかこの彼の憎しみは人間にも向かうだろうか。
「めんどくさいんだけどー」
「我儘言わないでください。散らかしたのはキミなんですから」
ボクには、止められる気がしなかった。
表面上の付き合いをするには、何の問題もないんでしょうが。
黄青緑黒は、ぎりぎり普通の範疇にとどまるのだけど(緑はほんとぎりぎり)、赤と紫はそれを超越してしまってて。
分かり合うのは、凄く難しいんじゃないかって思いました。
なんだかんだで開設から2か月経ちましたよー。
わあ早い。
もう90ほど話ができてしまいました。
見に来て下さる皆様のおかげですm(__)m
変な人が運営するサイトですが、少しでも楽しんでいただけたら、本当に幸いです。
それでは!
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