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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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(鬱です。痛め)



テツが泣いている。


 




後姿を見つめているはずなのにそれがわかった。


声もなく、拭うこともせず、ただ、泣いている。



そしてその前に、もう一人テツが横たわっていた。



よく考えなくても異様な光景なのに当たり前に受け入れている。





紙のように白い肌。


帝光のユニフォーム。


胸から赤い液体が滲み出しては流れていく。






泣いている方の右手に、血の付いたナイフが握られているのに気付く。








そのナイフを振り上げて、テツが、自分を殺していく。








刺される方は悲鳴も上げずにされるがまま。


逃れもせず、眼を開くこともしない。


ただ赤い血が、全てを埋め尽くしていくだけ。









やめろ。









叫んだはずなのに、声にならなかった。



何も届かない。










テツが振り向いた。


唇が笑っている。





けれど、眼が、どうしても見えない。














さよならと、唇が動いた。









届かない。







同じ場所にいるのに。






















オレはテツを救ってはやれないしテツだってオレを救えはしない。




















それでもまざまざと思い知る。





オレが何をしでかしたのか。




 
















なあ、オレ達、初めから、望みなんて持つべきじゃなかった。















一緒にプレイなんかして、楽しんだり、しちゃいけなかったんだ。














全部全部儚い幻想だった。
















最初から何もなければ。








こんなに傷ついて、ボロボロになることもなかった。
































ああ。



なあ、いっそ。






いっそ、2人で死んじまうか。




















そう思ったら、テツが眼を閉じたのが見えた。




頬を涙が伝ってた。








 

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