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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
日がぼんやりと沈んでいく中を、黒子は、黄瀬に負われ、帰路につく。
よく見れば、足首に包帯が巻かれていることがわかるだろう。
それほど腫れてはいないが、軽視すると痛い目に合うこともある。
念のためにと、黄瀬が志願したのだ。
通常ならジャンケンでもして適当に押し付けあうところを。
…すみません、黄瀬君。
いーえ!足、大丈夫ッスか?
はい。歩いてないですし。
それより、黄瀬君が疲れてるんじゃないですか。
全然!黒子っち軽いんで、平気っすよ!
何故か自主的に背負うって言ってきてくれましたしね…。
オレじゃ、ダメだった?
…そんなことはないですが。
じゃあいーんスよ!オレ、黒子っちに色々教えてもらったし!
それは、役割だからですけど。
まあいいじゃないスか!たまには甘えてよ。…ね?
…わかりました。
うん。それにこうしてれば、はぐれることだってないしね。
…そうですね。
体格差が大きいからか、周囲から、あまり変な目で見られることはなかった。
兄弟か、そんなものとでも思われているのではないだろうか。
同じジャージを着ていることもある。
…黄瀬君。
なーに?
キミの髪、いい香りがします。
ほんと?よかったッス。
モデルはそんなところにも気を使わなければいけないのだろうか。
黒子は、ぼんやりとそんなことを考える。
さらさらの髪は、容易に形を変えて、彼を彩るだろう。
それにしても、頑丈な体だ。
部活を終えても、まだまだ余力を残している。
可能性をまだまだ秘めた、強靭なそれ。
あまりにも広いその背中を確かめるように、黒子は顔を寄せる。
眠い?
やさしく返されるのは、そんな言葉。
子ども扱いされているような気もしたが、この状況で、今更言い返す気にはならなかった。
眠かったら寝ててもいいッスからねー。
黄瀬は、明るくそう告げて。
流石にそれは申し訳ないですと黒子が言うと、ホントにいいのに、と残念そうに呟く。
どうやら、精神年齢は上下が逆のようだった。
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