忍者ブログ
黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
最新コメント
[07/17 ちとせ]
[05/21 たなか]
[04/28 刹那]
[12/03 たなか]
[11/13 NONAME]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
性別:
女性
自己紹介:
すみません、暫くPCに触れることができなくなるので、返信等一切できなくなります。
ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
ブログ内検索
最古記事
(03/01)
(03/02)
(03/03)
(03/04)
(03/06)
カウンター
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
バーコード
[258] [257] [256] [255] [291] [254] [253] [283] [252] [303] [251]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


並んで、帰る。
2人が付き合うようになって、それ程日にちは経っていないが、甘い空気など醸し出すこともなく、ただ、並列に歩いていく。
人気のない裏通りで、黒子は、ふと、傍らの緑間を見上げた。
緑間は暫く気づかなかったが、やがて気付いて、立ち止まる。


「どうした」
「…いえ」

黒子は、少し困ったように視線を惑わせる。

「はっきり言え」
「……。身長差が、嫌だなと、思ってただけです」
「何を今更」
「…確かに、今更なんですけどね」
「悔しいのか?」
「…それこそ今更ですよ。もう、慣れました」
「なら、なんなんだ」

見下ろされ、傲慢な口調で問われる。
この、圧迫的な空気にも、もうすっかり慣れていた。
居心地がいいとまでは毒されていないが。

「…キスしたくなった時、困ると思ったので」
「…何?」

緑間は眉を寄せ、問い返す。
その表情は一見不快を表しているかのようにも見える。

「別に、くだらないことなんですけどね」
「……言えば、しゃがんでやらんこともないが」

眼鏡に手を触れ、表情を隠すようにして、彼は言う。

「いちいち前置きなんて、馬鹿らしくありませんか」
「なら、オレからすればいいのか?」

顔を寄せられ、黒子は、少し後ろに引いた。
こんな話を出すぐらいだから、別に嫌ではなかったが。

「それじゃ、何の解決にもなってないです」
「わからんな」
「多分緑間君にはわからないと思います」

不快そうに告げられた言葉に、同じような態度で返す。
緑間は一層不快そうに眉を寄せた。

まったく、甘い会話をしているというのに、これでは喧嘩でもしているようではないか。
黒穂は譲歩して、少しわかりやすく、言葉にした。

「されたいんじゃなくて、したいんですよ」

緑間が、黒子を見た。
黒子は、真っ直ぐに彼を見返す。

「…したいなら、どこへでもすればいい」

緑間がそう言い切るので、黒子は、そっと緑間の手を取った。
重いその腕を唇まで運んで、甲に、唇を合わせる。

緑間は、感慨深げにその光景を見ていたが。

黒子は、少し嫌そうな顔をして、その手を下ろした。

「やっぱり、何か違う」
「わからん奴だな」
「それというのも、キミの背が高すぎるからじゃないですか」
「いちいち文句を言うな」

不服そうな黒子の首を捉えて、そのまま顔を近づける。
黒子は、もう抵抗しなかった。
素直に緑間の口付けを受ける。

けれどその後も、黒子はぶつぶつと不満げなので。

仕方なく緑間はその手を引いて、引っ張るようにして黒子を家まで連行することにした。

「別に、座っていれば関係ないだろう」
「それはそうなんですけど…」

やっぱり黒子は不服げで。
本当にわからない奴だと、緑間はため息をつきたくなる。

けれどそれが自分にキスしたいという可愛い欲求であるなら、許せてしまう気がして。

黒子に合わせて歩調を緩めて。

先へと、進むのだった。






 

PR
コメント
 
何か違う
黒子に、やっぱり何か違うって言わせたくて書いた話です。
屈んでもらうのはやっぱり男として何か嫌だし、唇じゃないとこにするのも別に悪くはないけど…っていう。
黒子も男の子なので、こういうところで悶々してたらいいなぁと思うのでした。

拍手お返事ですー。

小夜さんこんにちはー^^
黒子だってキスしたいときがあってもいいじゃないかっ!と思って書きました(笑)
この身長差美味しいですよねー^^*
多分腕引っ張っても緑間はよろけたりしそうにないかなと思って。
黄瀬とかだったらふらっとひきよせられそうですけど。
手強い相手です緑間(笑)
でもこういう黒子の可愛いとこに内心どきどきうききしてたらいいなと思いました♪

光樹君の奴に反応ありがとうございますー^^
多分小学校は制服なかったんじゃないかなと思うので、やっぱり私服から制服に切り替わるっていうのは大きいと思うんですよ!
とりあえず黒子は不器用だったら可愛いなと思います(笑)
意外に器用でもそれはそれでいけますけど(笑)
とりあえず光樹心配させたらよくないよ!とも思いますが、やってあげたいって気持ちが大事かなと思いますー。
ホント、光樹は黒子に縫ってもらったズボン大切にするでしょうね!
これからも仲良し家族でやっていってほしいなぁと思うのでした。

ちょっとこれから諸事情で拍手は取り下げてしまうんですけど、更新はありますのでこれからもよろしくお願いします^^
コメントありがとうございました、また、おいでください。
【2011/09/23 21:57】 NAME [静] WEBLINK [] EDIT []
コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
トラックバック
この記事にトラックバックする:
© [ BLUE MIRAGE - bm-pastel ] 忍者ブログ [PR]