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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
オレはアイツがいなくても生きていけるんだろうか。
アイツはオレがいなくても生きていけるんだろうか。
バスケでは、もう、必要ない。
他の奴らと変わらない。
協力などいらないし、1人で勝てる。
だから、いらない。
いても楽しくないし、何も変わらない。
上手いことやったら、褒めてやろうとは思う。
けど、それだけ。
今までみたいに、力を借りたり、助けてくれってのは、もうないだろう。
そんなことしなくても勝てるから。
そんな小細工、もういらないんだ。
でもだとしたらアイツがいなくてもいいんだろうか。
オレにとってアイツはもういらない存在なんだろうか。
わからない。
アイツがオレのこと一番理解してくれてるって、一時は、完全に思ってたのに。
「青峰君」
「……テツか」
「何してるんですか、授業サボって、こんなとこで」
「見りゃわかんだろ。寝てんだよ」
「教室でも寝れるでしょう」
「いちいちうるせーだろ。しかも、机で寝ると体いてーんだよ」
「ここで寝たってコンクリで気持ちよくなんかないでしょう…」
「別にいーだろ、オレの勝手だ…」
「ダメです。また呼び出しくらいますよ」
「あー…」
「ほら。起きて下さい。行きますよ」
「…めんどくせーなぁ…」
それでも他の奴よりは嫌じゃない。
これはオレがコイツを必要としてるってことなんだろうか?
わからねーんだ。
どうすればいいのかすっかりわかんなくなっちまったんだ。
「テツ」
寄りかかる。
薄い身体。
「青峰君…?」
コイツが、いちいち、本気で戦えって言ってくるのも、理屈はわかるんだ。
でもそんなのもとめてるのだってコイツぐらいだ。
誰だって無様に負けるのは嫌だろう。
確かに手加減されるのは凄く馬鹿にされていて嫌だが。
でもオレの本気を受け止められる奴なんかもうどこにもいないような気がするんだ。
そんなことを言ってもテツはやっぱり否定することしかしないだろう。
面倒なヤツ。
でもテツが諦めたことを言うようになるのもそれはそれで嫌な気がした。
煩い説教を聞いてやる気もなかったけど。
「…オマエだまってオレの傍にいろよ…」
「…はぁ?」
返された言葉にまたイライラして。
「何でもねー。行くわ」
「…はい」
「オマエもちゃんと出ろよ!」
言い返して、教室へ向かった。
まだ眠いから、寝ればいいだろう。
教室にいるだけで褒められてもいいぐらいなんだ。
とりあえず。
めんどくさいことを考えるのは、後でいいだろう。
別に今すぐ判断を迫られてるわけでもないのだから。
けれども時間がたつのはすぐだった。