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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
「それじゃ、後でな」
「はい」
「遅れるなよ」
「黒子っち浴衣とか着てくればいいのにー」
「持ってないので無理です」
「浴衣ってなかなか着れないしね…じゃ、後でね!」
「このまま行けばいーのに」
「荷物が鬱陶しーだろ」
「それじゃ、また後で!」
「じゃーな」
練習後、一度別れて、1時間後、公園に集合する。
今日は、地元の夏祭りだ。
そこまで知名度は高くないが、やはりそれなりに人は集まってくる。
ぼんぼりに火がともされ、屋台が立ち並んで。
あまり広くない公園が人で埋め尽くされ、一気に騒々しくなる。
まだ日は落ち切っていないが、すぐに暗くなるだろう。
それでも、これだけの人と光があるならば、全く気にならないだろうが。
何か出し物が始まったのか、遠くで、太鼓の音がしていた。
一番最初にやってきたのは緑間で、それを目印に皆が集まってくる。
「こんばんは。早いですね、緑間君」
「オマエ達が遅いだけなのだよ」
「そうですね。多分、紫原君とか黄瀬君は遅くなりそうです」
「恐らく桃井と青峰もな。桃井が浴衣を着ると言っていたから、恐らく時間がかかる」
「多分二人で来るでしょうからね」
赤司も紫原に合わせるか全員が揃いそうなことに来ると予想されるので、結局皆遅いということか。
特に話すこともないために、2人とも本を取り出して、無造作にそれをめくる。
暗くなりかけた野外で、電灯のもとあえて二人で本を読む姿は中々シュールだった。
暫くして、遠くで黄色い歓声がした。
背の高い黄色い影に、女の子が集まっている。
「…黄瀬君ですかね」
「…だろうな」
女性というのは本当に目ざとい。
特にこんな人の多いところで見つかれば、中々解放されないだろう。
「まあ少しすれば落ち着くだろう」
「そうですね、任せましょう」
そうこうしていれば、甘い声がかかってくる。
「テツくーん!!」
桃井が、手を振りながら走ってくる。
桃色の髪をきれいに結って、藍色の地に橙の金魚が泳ぐ浴衣を着ている。
足元は歩きやすさを重視したサンダルだ。
後ろには青峰が面倒そうに続いている。
「桃井さん」
「ごめんね遅くなって。どうかな?これ。似合う?」
「よく似合いますよ。いい柄ですね」
「きゃーvv」
「おいテツあんま褒めんなよ。つけあがるぞ」
「余計なこと言わないでよ!もう、髪が乱れちゃう」
「別にどうだっていいだろ」
「よくない!青峰君はほんとにわかってないわ!」
「あーうっせ…」
「…元気ですね」
「もう少し静かにできないのか…」
そんな中、やっと黄瀬が女の子の相手を終えてやってくる。
「はー、疲れたッス…」
「あれ、きーちゃん」
「お疲れ様でした」
「やっぱ人多いところに行くときは注意しなきゃダメッスね」
「いいじゃねーかちやほやされて」
「でも無下にできないから困るんスよ…」
「だったらモデルなどさっさとやめてしまえ」
「うーん…でも稼ぎいいんすよねぇ」
「っは、馬鹿にしてんな」
「してないッスよ!」
「一度リッチな生活になれちゃうと、簡単には戻れないってことね」
「桃っちまで!だってオレ自分で稼いでるからおこづかいとか全然もらえないんスよ!?」
「まあ稼いでるんですから仕方ないですよね…」
「黒子っちまで!!」
「よし、集まってるな」
「赤司君、紫原君」
「遅ーぞ」
「お腹減った。早く行かない?」
「一番遅れてきた奴が何を言っているのだよ…」
「まあとにかく行こうよ!ね?」
「あ!青峰っち、射的やらないッスか?」
「お?いいぜ。勝った方がなんかおごりな」
「…こういうのは黄瀬君の方が有利な気がしますけどね」
「でも青峰君は昔から屋台とかよく行ってたんだよ」
「確かに、そんな感じするな」
「うん、おじさんとかに顔覚えられてサービスとかしてもらえるタイプ」
「そもそもこういうのは運が物を言うからな」
「じゃあアンタがやればいいのに」
「残念だがこういったことには興味がない」
「っていうか、紫原君ソースこぼれてますよ」
「えー?だってこぼれるモンはこぼれるし」
「もー汚いなぁ!スナック菓子ならまだいいけど、こういうのはちゃんと気を使って食べてよね」
「あ、あれうまそー」
「全然聞いてない…」
「仕方ないですよ。浴衣が汚れないように近づかないことをお勧めします」
「テツ君…」
「そこ、変な空気出すな」
「あ、テツ君たこ焼き買ったの?私のポテトと交換しよーv」
「はい、どうぞ」
「やった!」
「オレにもちょーだい」
「キミさっき食べてたじゃないですか…」
「また食べたくなった」
「こっちにもよこせよ」
「たからないでくださいよ」
「しかしすっかり青峰と黄瀬がいなくなったな」
「熱中して大変なことになってるんじゃないですか」
「多分射的どころじゃなく金魚掬いとかヨーヨー釣りに発展してるな」
「もー子供みたいなんだから…」
「まー子供だしいーんじゃん?」
「あんなでかい子供の面倒見たくないわよ!」
「世話する方も大変ですもんね」
「あー、さっきのとこのイカリングまじやばいんだけど。もーちょい買ってこよ」
「じゃ、ボクも、なにか買うかな」
「…なんかどんどん分散してるね」
「ちゃんと集合できますかね」
「期待しないことだ。別に遠くに来ているわけではないのだから問題ないだろう」
「それにもし迷ってても、結構すぐわかるしね」
「目立ちますからね…」
「お前は絶対離れるなよ、見つける自信はないからな」
「見つけられる自信もないです」
「手でも繋いじゃう?」
「色々持ってるし、危ないからやめておきましょう」
「うん…」
「林檎飴ってさ、こういうところに来ると欲しくなっちゃうんだよね」
「わかりますよ。いつもは食べないものでも欲しくなりますよね」
「健康にはよくないだろうがな」
「もー、ミドリンってばロマンがないよ!」
「まあ緑間君はいつでもお汁粉ですしね」
「お汁粉を馬鹿にするなよ」
「してません」
「ミドリンってばホント和風のもの好きだよねー。お団子とかそういうのばっかり食べてるし」
「かき氷も宇治金時でしたしね」
「好みを批判される覚えはないのだよ」
「面白いってだけだよー、もー」
「まあお団子も美味しいですけどね」
「うん、でも、せっかくこういうとこに来たんだし、ここでしか食べれないもの食べたいよね」
「そうですね」
「あー緑間っちに桃っちに黒子っち!!探したッスよ!!」
「黄瀬君…に、青峰君」
「勝手にどっか行ってんじゃねーよ」
「そっちが勝手に行ったのだろうが」
「はいこれお土産ッス!」
お面にうちわ、いくつかのぬいぐるみに駄菓子、金魚にヨーヨー。
「ちょっ…多すぎ」
「なんかこんなことになっちまった」
「屋台のおじさんたち泣いてたんじゃないの…?」
「金魚は流石に多すぎたんで返しといたッス!」
「ヨーヨーもな。こんなんあっても遊ばねーよ」
「なら最初から取らなきゃいいのに…」
仕方なく皆で山分けする。
駄菓子は均等に分けて、ぬいぐるみは何故か黒子と緑間と桃井に押し付けられた。
ヨーヨーは一周しても余ったので黄瀬と桃井が2個ずつだ。
「で、金魚をどうするかッスよね」
「救った後のことを考えないからこんなことになるのだよ…」
「別に飼いてーわけじゃねーけど、やっぱり祭りと言ったらこれだろ」
「もー仕方ないな…うちに持って帰るよ」
「水槽あるんですか」
「うん、青峰君が昔一杯捕ってきたの押し付けられたから…」
「…大変でしたね」
「オマエはもう少し先を考えて行動しろ」
「あー?いらねーならそこらへんに逃がせばいーじゃねーか」
「駄目ですよ。生態系が乱れます」
「それにこんな派手な彩色の生き物が自然で生きていけるはずもないのだよ」
「でも誰も掬わなくても多分行先は同じだぜ」
「…世知辛い現実ですね」
「まあペットとかってそーゆうモンッスよ。ってか、キャプテンたちはどこ行ったんスか?」
「先ほど買い物に行ってそれきりだ」
「あらら。じゃあもう集まる気ないかもしれないッスね」
「そうだね、まあもう結構見て回ったし」
「まーここから先はもう好きにすればいーだろ」
「キミたちは最初から好き勝手してましたけどね」
帰り道にステージを通りかかれば、バンド演奏やら、ソーラン節など、多彩な出し物が繰り広げられている。
そして一部では盆踊りが踊られているなど、中々カオスな状況だ。
まあここが日本である以上、色んなものが雑多になってしまうのは仕方がないのかもしれない。
「あー疲れたな…今日はもう帰るか」
「うーん、そうね、また明日も練習あるし…」
「早く帰って明日に備えろってことッスね」
「まあ、もう十分堪能できたんじゃないですか?」
「いい加減この喧騒にも飽きたしな」
「じゃーまたな」
「今日は楽しかったね、また明日!」
「またね」
「はい、皆さん気を付けて」
「それじゃあな」
別に欲しくはない小物をやたらと増やして、帰路についた。
ヨーヨーを弾ませながら帰るその姿は、一般的な中学生と比べても、なんら遜色ない。
とりあえず夏まで貯めとこう!と思ってここまで伸ばしましたよー(笑)
赤司の口調はちゃんと修正しました。
まあもともと出番少ないですけどw
4月の10日あたりに始めたので、もうすぐ4か月になるんですよ。
なんだか長いような短いような、複雑な気持ちです。
とりあえずまだまだ続くと思うので、ご安心くださいね^^
そして。
カウンター13000超えました、ありがとうございます^^
シラユキさん、初めまして!
13000HITありがとうございます^^
高校生黒桃のデートで桐皇メンバーが野次馬、ですね!
了解しました!
桐皇メンバーはちゃんと書いたことがないので(桜井除く)、いい機会なので頑張りまーす^^
今吉サンとか結構いいキャラですよね^^
彼女とかいるのでしょうかあの人(いらない話)
確かに最近暑いですねー。
まあ、それなりに元気にしてるので心配なさらないでください^^
話のネタもうなくね?とか思いながら地道にストックを書き連ねる毎日です(笑)
リクありがとうございました、少々お待ちくださいね♪