[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
「お、黒子」
「高尾君」
「犬の散歩?紐付けねーと危なくね?」
「そうは思うんですけど。ボクだけの犬じゃないので、どうしたものか」
「へぇ?」
「バスケ部で飼ってるんです」
「へー。自由だね、オマエんとこ」
「まあ拾ってしまったので仕方ないんじゃないでしょうか」
「捨てられてたの?あーあ、可哀相に」
「大人しくていい子なんですけどね」
「ホント。吠えねーしな。…しかしコイツ、ほんとにオマエに似てんね」
「よく言われます」
「でもこっちの方が素直かな。撫でたら喜ぶし」
「…犬と比較されても困ります」
「オマエは基本猫っぽいけど、犬みたいなとこもあるよね」
「…はぁ」
「真ちゃんは完全に猫かな。ワンマンだし」
「……」
「あ、オレは多分犬ね。尽くしちゃうから、オレ」
「自分で言いますか」
「振り回すよりは振り回されんのが性に合ってんの。…しかしこいつホント人懐っこいな」
「寂しがりなんですよ」
「へぇ。そこんとこ、オマエに似てんのかね?」
「…そうでもないですよ」
「あっそ。ま、どうでもいいけどね」
「……」
「コイツ、名前は?」
「…テツヤ、2号です」
「…なんで2号?」
「…ボクが1号だからでしょうね」
「……あー、そういやオマエ名前テツヤだっけ!!」
「そうですよ」
「すっかり忘れてたわ。だって名前でオマエ呼ばれないもんな」
「呼ぶ人もいないわけではないですけどね」
「因みに、オレの名前は?わかる?」
「……和成君、でしたよね」
「おっ、ちゃんと覚えてくれてんだ」
「何回も試合してますし、流石に」
「まーね。何だかんだで合宿も一緒だったし」
「不思議な縁ですよね」
「そーだな。まあ、世界なんて狭いもんよ?」
「それは、まあわかる気がします」
「そーね、オマエら全国とか行ってるから顔広いもんな」
「覚えられてはいないですけどね」
「…面白い奴なのになー、オマエ」
「玩具みたいな言い方はやめてくれませんか?」
「勿体ないね」
「……。キミももっと表舞台に立っていいと思いますけどね」
「しゃーないじゃん?オレらみたいなパスに特化した選手はさ、陰でサポートするのが務めって奴よ」
「わかりますよ」
「ちやほやされるのめんどいしね。オレはされてるのをからかったりするのがいーな」
「性格悪いですね」
「オマエに言われたくねーよ」
「…そろそろ、帰ります」
「あ、そ。じゃーなテツヤ。達者で暮らせよ」
「わふっ!」
「…基本は2号でいいですよ」
「あー、自分が呼ばれてるみたいでフクザツ?」
「違うことはわかってますけど」
「わかっててもドキッとするもんだよねー」
「人の話聞いてるんですか?」
「じゃーオレも帰るから。またな」
「…はい。お元気で」
「負けんなよ」
「そっちこそ」
「っはは!」
<< クレヨン 赤黒 | HOME | 欲しかったもの 青黒←黄 >> |