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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
「…赤司君、凄いの読んでますね」
「何だ?凄いのって」
「別に凄くないさ。興味があったからな」
「は?何だこれ」
「法律書だよ。六法全書」
「…馬鹿じゃねぇの?」
「むしろ馬鹿だったら読めませんよ」
「しかし、趣味でそれか…」
「実益も兼ねてるぞ」
「どんな利益があるんですか」
「法律スレスレのことをするにはどのようにするか、とかな」
「うわ。オレすげーこと聞いちゃった」
「犯罪者予備軍ですね」
「スレスレだから、あくまでもアウトにはならないようにするさ」
「オマエは…」
「オマエって結構やくざだよな」
「失礼だな」
「やり方といい、なんつーか」
「それには同意しますよ」
「こら、同意するな」
「キミのやり方は時々あんまりにも無情ですよ」
「理性的なだけだよ」
「計算高すぎるのだ」
「うーん。それをお前に言われると複雑だな」
「まあ緑間君も同類ではありますよね」
「…どこがだ?」
「自分のやり方が全てってとこ?」
「そうですね、全然譲らないですから」
「僕のすることが一番なんだからそれ以外の道なんて考える意味ないだろう?」
「ホラ来た。赤司節」
「人事を尽くせるなら尽くすべきだろう」
「キミのその意見も聞きあきましたよ…」
「むしろ信条のないオマエらが適当なんじゃないのか?」
「んなこと言われたってなぁ…」
「青峰君は楽しければいいって感じですよね」
「あーまーな。つまんねーのは確かに嫌だ」
「単純だな」
「でも、真理じゃないですか」
「テツヤは?」
「…そうですね…」
「オマエは人の言うことを聞かないことでもモットーにしているんじゃないのか」
「あんまりな物言いですね」
「でも確かにオマエ言うこと聞かねーよな」
「自分を裏切りたくないのか」
「……。そうかもしれません」
「自分って裏切りようがなくね?」
「裏切れるんだよ、それが、意外と」
「オマエは率直に従っていそうだな」
「わけわかんねー」
「青峰君はそれでいいんだと思いますよ。ボクは、いろいろ考えすぎてるだけなので」
「あーまあそんな感じするわな」
「たまには人の忠告を受け入れる寛容さも持て」
「…まあ、そうなんですけど」
「けど?」
「…キミたちはいささかボクに甘すぎる気がするんです」
「そりゃオマエが無理するからだろーが!」
「全くだ」
「ほっとけばどこまでも一人で行きそうだからな」
「…流石にそこまでは」
「頼むから無理すんなよな。倒れられるとこっちがヒヤヒヤすんだよ」
「はぁ…」
「それでもオマエは聞かないからな、全く」
「……」
「自分に納得できない事実を、お前は認めたくないんだろう」
「……」
「バスケのことにだけは妥協できないんだよな」
「…そうですね」
「現実を見ろ。オマエにできることなどたかが知れている」
「……」
「まーいーじゃねーの。無理さえしなきゃな」
「甘やかすな」
「そー苛めることもねーだろ」
「そういうのは本人が変わろうと思わなければどうしようもないからな」
「……」
「お前が満足ならそれでいいよ、テツヤ」
「だから甘やかすなと言っている」
「オマエは厳しすぎじゃね?」
「いえ。…もっと大人になれるよう、努めますよ」
「そう望みたいものだな」
「まーあんまり冷めすぎても面白くねーから、ほどほどにな!」
「はい」