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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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バスケを始めてから、女の子と付き合うのをやめた。



女の子は、可愛いし、柔らかいし、オレのこと好きって皆言ってくれるから、好きだった。
それが恋だと思ってた。
でも何か満たされないとこがあって。

やっぱり恋なんかじゃなかったんだなぁと今になって思う。

ってゆーか、女の子の方も、オレの外見にだいぶ騙されてると思う。
まあ騙されてくれてもいいんだけど、そういうのって、ちょっと虚しい。


だってそれって、オレの中身は関係ないってことじゃんね?


それで、バスケに出会って、本気でやるようになって時間もなくなったし、やめた。



今までこんなに頑張ったことなんてないぐらい頑張ってる。

でも、追いつけない領域にいる人たちがいる。

そのことが凄い爽快だった。



実力だけで判断されるのって、わかりやすい。

単純で、明快で、やる気になる。


そういうわけで、今日も告白してくれた女の子をふってしまった。
だってほとんど顔も見たことないような子だったし。

いちいち考えるのは面倒だから、もう定型文がある。

「今はバスケに集中したいからちゃんと相手できない。だからごめん」

それでもいいって言う子もいるけど、ホントに忙しいからって言って何とか許してもらう。

忙しいのはホントだ。

それに、部活で疲れた時に気を使う余裕なんか、ショージキ無い。
メールとか、ぶっちゃけ怠いし。


「いつも、大変ですね」
「黒子っち!」

気付かなかった。
よくあることなのだけど、なんでこうまで気付けないんだろう。
もう感心することしかできない。

しかし、さっきのを見られただろうか。
まあ、彼なら問題はないんだけども。

「…見られちゃいました?」
「はい。悪いとは思ったんですが、いきなり話を始められてしまったので」
「ごめんッス。皆に付き合う気はないって言ってるんだから、いい加減諦めてくれてもいいと思うんスけどね~…」

肩を落とす。
ホントに、めんどくさい。
こう言っちゃなんだけど、でもホントなのだ。

告られたことが憧れの彼らに知られたら面倒なことこの上ない。

何で断るんだとか、顔がいいやつは分かってないとか、相手が可哀相だとか。
それでいて相手を聞き出してあの子可愛いのになーとかなんだか言い出す。
キャプテン命令で一人だけメニュー追加されたり、パシリにされたり無茶過ぎる。

オレだって好きなわけでモテてるわけじゃないんだからほっといて欲しい。
かといってそれを言えばまたぐちぐち言われるのだから、いい加減にしてほしかった。

「そうですね…でも、人に対しての感情はそんなにあっさり割り切れるものじゃないですから」
「うん…。青峰っちとかには黙っといてね」
「当たり前です。誰にも言いませんよ。相手にも失礼ですし」
「やっぱ、黒子っちはわかってるッスね~」

笑った。

黒子っちはそのメンバーの中で一人だけ理解を示してくれる。
理不尽なことを言われてる中、オレの言ってることは正しいって言ってくれるのがありがたい。

「はー…」
「どうしました」
「いや…なんかさ、ろくに話したこともない子に告られると、中身どうでもいいって言われてるみたいで凹むッス」
「…まあ、キミが気付いていないところで、キミの頑張りでも見てたのかもしれませんよ」
「気休めはいいッスよー」

オレって、そんなにたいした奴じゃない。
それがわかってるから。

バスケ部に入ってから、今まで自分がどんなに適当に生きてきたか思い知らされた気がしていた。
適当な人もまあいるけど、大部分は本気で、夢中でバスケに打ち込んでいる。
実力がない人も、試合中々出れないって知ってても、バリバリ練習してたりもする。
なんでそんなに頑張れるのかオレには理解できないけど。

でも、その姿勢を見ていると、オレなんかに価値って全然ないよなって思ったりした。
こんなこと、誰にも言わないけど。

「でも、キミは人当たり良いですしね。勘違いしてしまう子がいても仕方ないですよ」
「そう?」
「はい。キミは、誰にでも分け隔てなく接することができるのが凄いと思いますよ」

そういうものかな。
適当にあしらってるだけともいえる気がするけど。

「モデルとかで人間関係が広いからでしょうかね」
「あー…まあ、色々めんどいことは多いッスね」
「入部してからもしばらくは先輩の嫌がらせもありましたしね」
「あーあったッスねー…」

陰口を立てられたりパシリにされたり、置いといたタオルが水浸しになってたりと、まあ色々だ。
負け犬のやっかみだってことはわかってたから相手にしなかった。

結局敵わないことを知れば向こうだって大人しくなるのだから。

「下級生が1軍の席をほぼ埋めてるので、ストレスが溜まってるんですよね。ちょっと、心配してました」
「そうだったんスか?まあ、酷いことにはならなくてよかったッスよ」
「そうですね。キミが外見だけじゃないってことがわかって、収束したんだと思います」
「まあー男からは正直よく思われないッスよね…」

苦笑した。
何でもできてしまうというのも困りもの、ってか。

「まあキミならこれからもうまくやれるでしょう」
「黒子っちが言うんなら大丈夫そうッスね」

肩を竦める。
何でも適当にこなすとは得意なのだ。
対人関係とかは、特に。

「まあ、疲れすぎないようにしてくださいね。うちは変人の集まりですから」
「あはは…」
「愚痴でしたら聞きますので」
「ありがとね。でも、大丈夫ッスよ」

そういうと、黒子っちは少し笑った。

ああ、可愛いな、と思ってしまって、今のは男に対する感情じゃないだろうと思いなおす。


オレは結構、この人のことを気に入っているのだ。

信条も戦い方も、その強さも、飄々とした振る舞いも。
そして、こんな風にたまに優しいところも。



尊敬できる人がいて、楽しいことがあって、いいなって思う人が近くにいてくれる。




ほんと、今はなんにもいらないよなって思う。



恋とか、そーゆーの、後でいい。






これだけあれば、十分だ。






 

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コメント
 
カプ
タイトル決めるセンスがないんスよ。
悲しくなりますね!

カップリングを固定していないので、特に相手を固定しないネタを思いつくと、誰と絡ませるか考えるのに一苦労です。
なんとなくいつも同じじゃ面白くないなと思ってバリエーションを増やしたいと思ってしまうんですが…。
いいのかなーこんなスタンスで(笑)
個人的には緑間が一番からませやすいんですけどね。
私の中の一番大きなブームは火黒→青黒→緑黒→黄黒→緑黒と流れてるんですけどね。
ちまちま他のカプにも浮気しますが。

でも皆本当に妄想のし甲斐があります。
なんでしょう、心理描写が凄いですよね。
藤巻さん偉大です…。

ではまた!
【2011/05/03 21:53】 NAME [静] WEBLINK [] EDIT []
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