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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
『そこに黒子いるか』
突然そんなメールが届いた。
確かにいた。
東京行く用事ができたから会えないかって言ったら、OKしてくれたから。
黒子っちから会いたいって言ってくれることは、殆どないけれど。
寂しいけれど、好きなのだから、しょうがないと思っていた。
こうやって会えるだけで嬉しいから。
ひたすら避けられたあの頃を思えば天と地ほどの差がある。
「…黒子っち、火神っちから、そこにいるかってメール来たんスけど」
「……何か、用事でしょうか」
「電話してみたら?」
「…はい」
黒子っちは立ち上がって、ちょっと離れて行く。
別に目の前で話しても気にしないのになぁ。
やっぱり嫌だろうか。
所詮オレなんか、火神っちと比べたら、そうたいした存在じゃないのかもしれない。
わかってはいたし、それでも、傍に居たいと思うけど。
寂しいなと、思う。
話の内容は殆ど聞こえない。
少ししたら黒子っちが戻ってきた。
「…すみませんでした」
「ううん。何の話だったの?」
「明日の部活、少し早めに始めることになったそうです」
「…火神っちって意外と真面目なんスね」
「…どうしてですか?」
「いや、だって、わざわざオレに連絡したりまでして」
そこまで焦るような話でもないような気がするのに。
「…以前、ボクが携帯を見なかったことがあったので、カントクにきつく言われてるんです」
「へぇ。…あれ、でも、鳴ってなかったよね?マナーモード?」
「……いえ、切ってました」
「…何かそーゆーとこ行ったんスか?」
「そうではないですけど」
普通携帯の電源って切らないだろう。
そう思うから、不思議で、尋ねる。
「緊急時とかどうするんスか」
「いえ、そんな急を要するような用事入らないですし」
「そッスか?…あれ、でも、オレがメールした時はちゃんと返してくれたよね?」
「………。キミって、気付かなくてもいい所でだけ、妙に鋭いですよね」
「…オレと会ってる時、切ってるの?」
浮気とか、そういう現場みたいだ。
誰にも知られたくないから、正気に戻りたくないから、繋がりを絶つ。
でもそんなことして、一体何の意味があるのだろうか。
「…邪魔じゃないですか」
「え?」
「携帯」
「うるさいってこと?」
「…ボクは、キミだけで手いっぱいなので。他のこと考えてる余裕ないんです」
「……」
ねえそれって、邪魔されたくないってこと?
だから、切ってくれてるの?
オレだけ、見ててくれてるの?
「…黒子っち、オレのこと、実は結構好き?」
「………嫌いな人とわざわざ会ったりはしませんね」
「…わざわざ、携帯切ったりもしない、ってこと?」
調子に乗って、言葉を重ねる。
「………わかってるなら聞く必要ないじゃないですか」
「わからないよ。…オレ、初めて知ったよ」
「…携帯のことですか」
「それもだし。…オレのこと、そんなに思ってくれてたなんて」
「…近いです。離れてくれませんか。暑いです」
寄せられた眉と、少し高揚した頬。
なんでこんなにわかりにくい形でしか愛してくれないんだろう。
どうしてこんなに可愛いんだろう。
「オレにも、携帯使うなとか、言ったらよかったのに」
黒子っちの前で、平然と携帯を使ったことは何度もあった筈だ。
電話したりメールしたり。
勿論黒子っちとの話の方が優先度合いは高いんだけど。
黒子っちは静かにしている方が好きなのかなって、思うこともあったから。
でも、その間、黒子っちはずっと寂しかったんだろうか。
使って欲しくないって、思ってたんだろうか。
「…キミは、仕事のこととかありますし。仕方ないでしょう」
「我慢してたの?」
「それほどでは、」
「寂しかった?」
「…人の話、聞いてくれませんか」
「…ごめんね。オレも、電源切るから」
開かれっぱなしだった火神っちのメールを閉じて、ボタンを押した。
数秒の沈黙の後、機械は黙る。
真っ暗になった、画面。
「切らなくてもいいって言ってるんですけど」
「でも、切ってた方が嬉しいでしょ?」
「……。なんでそういう言い方するんですか?」
困惑した顔が、可愛い。
もっと困らせてしまいたい。
我儘を叶えられることに慣れていないこのヒトが。
思う存分願いが叶うことに戸惑って躊躇う様子が、見たい。
諦めた先の幸せが、まだまだもの足りないと、気付かせたい。
オレの前で安心して、笑ってくつろげるように、なるまで。
「もう用事ないから、平気」
「いつ入ってくるかなんて、わからないものですよ」
「それは黒子っちだってそうでしょ」
「……」
「それにさ」
耳元に唇を寄せる。
逃げられないように手を取って。
「黒子っち以上に大切な用事なんてないよ」
眼を閉じて囁けば。
「…っ馬鹿じゃないですか」
照れて顔を背けられて。
でもそれが嫌だからじゃないってことはもうわかってしまっていたから。
オレにとってそれは何より嬉しくて大切な反応。
「…好きだよ」
「……どうしてそういう話になるのか、訳が分からないです…」
負け惜しみのように、尖らせられた唇から洩れる言葉も。
もうオレには甘い愛の言葉のように聞こえた。
どこまでも溺れることができそうだ。

でも楽しんで書きましたー。
携帯弄るのが癖になってる人っていますよね。
やっぱり人と一緒にいるときは、目の前の人を優先してほしいと思います。
まあ、電源まで切ることはないと思いますけど(笑)
火神これからどうするんでしょうね!
拍手お返事です!
おたふくさん、こんにちは!
期末テストお疲れ様でした><
元気になれたならよかったです♪
黒子は控えめだけど、ちゃんとこういうところで誠意を見せてくれると思うんですよね!
わかりにくいでしょうけど(笑)
黄瀬には黒子をせいぜい甘やかしてほしいです^^
お楽しみいただけてよかったです!
またおいでください♪
拍手ありがとうございます!
そして改めて、11965hitおめでとうございます^^
黒子はホント携帯弄ってる印象ないですね。
暇なときはほとんど本を読んでそうだからでしょうか。
いいですね、文学少年。
黄瀬は鈍感な感じしますけど、気づいたらそれを一生懸命にやってくれそうです。
微笑ましいカプですよね^^
リクに関して説明文一切なくてすみません(汗)
カプからシチュまで詳しく受け付けております^^
ので、青黒告白ものか、キセキ+青黒で書きますねー。
少々お待ちください!
それから、12000のリクの方がもうかけてしまったので、先に公開することになるのでご了承ください><
ではでは、頑張ります^^

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