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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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(キリ番12000を踏んでくださった、辺さんに捧げます。キセキ黒で、青黄黒の三つ巴)


「黄瀬君、あーんしてください」
「え、マジで!?」


黄瀬は、黒子に差し出された箸を見て、嬉しい悲鳴をあげた。
黒子が頷くので、そのまま貰ってしまう。
シチュエーションにどきどきするなんてバカみたいだけど。
でもしてえしまうのは仕方ない。

「はい、これもあげます」

黒子は、また箸を持ち上げる。

「黒子っち、今日は積極的ッスね!」
「…テツ、オマエいらねーの黄瀬に押し付けてんじゃねーよ」
「…ばれましたか」
「ウソッ!?」

幸せな気分を味わっていた黄瀬は、衝撃の事実に傷ついた顔をする。
黒子は少し申し訳なさそうな顔をして、首をかしげた。

「すみませんでした」
「馬鹿か、ちゃんと食べないから体力がつかんのだ」
「食べれないものは食べれないんです」
「黄瀬もほいほい食いつくなよな」
「えーだってー」
「テツがんなことしねーのわかってんだろ!」
「でもさ!夢見たっていいじゃないスか!」

さっきは幸せだったからいーんスと黄瀬は強がる。

「…なんか凄く申し訳なくなってきました」
「じゃあ、ちゃんと好意からそーゆーのしてほしいな」

黄瀬は甘えた目で黒子を見る。
黒子は正直対応に困ったが、その前に、うぜぇと言って青峰が黄瀬の頭をはたいた。

「ッ~!!ヒドいッス!!」
「べたべたすんな暑苦しい」
「全くだ。黒子、そんなことする必要はないぞ」
「してよ!緑間っちの言うことなんか聞かないで!!」

「…でも男同士でって悲しいものがありますよね」
「そうだな」
「えー!?他人の眼なんか気にすることないッスよ!」
「キミがそれを言っちゃいけないと思うんですけど」
「だよな」

仮にもモデルでありながらそんなこと言っていいのかと。
まあ彼らには特に関係ないことなので、そんなに気にしたりはしないが。

そして青峰は何気なく黒子の弁当に手を伸ばす。

「別に手づかみでいーだろ」
「…ちょっと卵焼き取らないでください」
「いーじゃねーかほらこれ一口やるよ」
「…はぁ」

差し出されたパンに、仕方なく黒子は噛みついておく。
黄瀬はそれを恨めしそうに見ていた。

「なんであーんは駄目で間接キスはオッケーなんスかね」
「オマエがすると生々しいのだろう」
「あーそれマジわかるわ」
「ヒドくないッスか!?」
「下心丸出しなんだよ」
「そんなことないッス!…多分」
「………」
「オレ爽やか系で売ってるんスけどねー」
「いやマジそれはねーわ」
「ヒドッ!!」

顔と中身のギャップがありすぎるだろと、青峰は呆れ顔だ。
黒子もどうコメントしていいかわからず、黙り込む。

「無駄話はいい加減にしてとっとと食べろ。時間がない」
「ああ」
「そうですね」
「ちょっとオレ放置!?」

わかりやすく困って見せる黄瀬に、黒子は、少し考えて、もう一度箸を差し出した。

「食べます?」
「え」
「いえ、いらないもの食べさせてしまったので。お詫びですかね」
「気にしてやらなくてもいいだろうに…」

緑間が苦々しく呟いたが、黒子も黄瀬も気にしなかった。
彼の苦言なんて、いつものことだから。
顔を近づける。

もう少しというところで。

「っおわ!?」

青峰が黄瀬を押しのけて齧りついた。

「あ」
「ちょっ青峰っち!!!!何してくれてんスか!!」
「おはえひはへはいいほほひはせへぇお(オマエにだけいい思いさせねーよ)」
「せめて食べてから喋って!!」
「青峰君、汚いです」
「少しは静かに食えんのか?」

煩い黄瀬を青峰は相手にせず、じゃー先に行くぜと立ち上がる。
どこまでも協調性のない奴めと緑間が口にしたが、青峰は構わず立ち去る。
黄瀬は最後までギャーギャー言っていたが、青峰がいなくなっては、仕方がない。


「…はー」
「…すみませんね」
「黒子っちが謝ることじゃないっしょ」
「まあそうなんですけど」
「オマエがいちいちうるさいからアイツもむきになる。少しは大人になれ」
「確かに緑間っちはうるさくはないッスけど…大人かどうかって言われたら複雑ッスよ」
「そうですね」
「!?」

黒子はあっさり同意して、弁当を片付けた。
緑間が何か言いたそうな顔をしているが、無視する。
黄瀬が、少し残念そうな顔をして、黒子を見た。

「結局後は食べちゃったんスね」
「食べないとお腹すいちゃいますので」
「そうッスねー」

「また今度」
「え」
「なにかあげますよ」
「…楽しみにしてるッス!!」

嬉しそうに笑う黄瀬を尻目に、黒子は荷物をまとめてしまう。

それを見て緑間が立ち上がった。
黒子もそれに続いた。
もうじき時間だ。

「いいから早くしろ、遅れるぞ」
「えっちょっと待ってー!!」

話に夢中で荷物を散乱させたままの黄瀬は、置いて行かれないよう、慌しくそれをまとめて立ち上がった。




もうじき頂点に達する太陽は、強い日差しを彼らに投げかけている。








 

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コメント
 
お約束
黒子が地味に酷いですねこれ(笑)
青峰もなかなかですけど。
見せられてる緑間が可愛そうになってきます。

辺さんへ

とりあえず、リク、一応書いてみました。
けどキセキには紫原も赤司も足りなーい><
名前も出ていないとはこれいかに。
というか、こうやってごちゃごちゃしたのでよかったんでしょうか。

なんかよくわからないので、実は2つ書いてしまいました。
明日は、そっちの方上げますね。
そっちの方は一応普通作品として展示します。
何か、黒子の片思いみたいになってお題には即してないなぁと思ったので。

辺さん、お好きな方、進呈いたします^^
勿論どっちも気に食わなかったら書き直しいたしますよ!
【2011/08/03 21:44】 NAME [静] WEBLINK [] EDIT []
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