もうすぐ全部なくなるよ。


信じることなんてできないだろうけど。






驚くほど冷静にボクの口は告げた。







ボクは笑っている。




笑い続けている。




笑っている。





笑っている。














今更悲しんだりなんかしない。



悲しむ意味なんてない。



何をしても無駄。



無駄だと、知っている。





全部わかっている。


全部わかっているんだ。





それでも手放せない。
















こんなに、愛しているのに。



いつだってすべてはボクの手をすり抜けてどこかへと。























幸せそうな過去の自分にすら嫉妬している自分が浅ましい。









不幸になればいいと、願うのが愚かしい。












夢の中での自分にぐらい、いい思いを許してやればいいものを。
















どうせなら落ちるまで落ちたらいいのだ。



誰にもどうしようもないぐらい。



狂っていることに自分で気が付かないぐらい。



彼らが自己嫌悪するぐらい。














そんなこと欠片も願っていないのに。





思ってしまう。





呪いたくなる。



















そんなことをしてもあの日々は返らないのに。
















愚かな今の自分をすら笑われている気がして、耳を塞いで、目を伏せた。



















早く終わってしまえばいいのに。