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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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「テツ、ちょっと肩貸せ」
「はい?」
「眠い」



「…もうすぐ昼休み終わるんですけど」
「いいだろ別に。オマエならいなくたってばれねーよ」
「キミが怒られるじゃないですか」
「別にオレ常習犯だし?慣れてるだろ」

「…悪い生徒ですね」
「これでオマエも共犯だな?」
「…痛い目にあいたいんですか」
「オマエ…妙なこと考えんなよ」
「まあ実際にはしないですよ」
「オマエ油断できねーからなー…」
「っていうか、肩だとちょっと重いんですよね…」
「じゃあ膝貸せ」

「厚かましい…」
「いいだろ別に。嫌か?」
「…嫌ではないですけど…」
「じゃあいいだろ」
「…何か騙されてる気がします」
「じゃあ騙されてろよ」


「チャイム、鳴っちゃいましたね」
「おー」
「…どうでもよさそうですね」
「どーでもいいからな」
「…ふぅ」

これ以上話しても仕方ないと思った黒子は、傍らの本に手をかけ、開いた。

眼を閉じた青峰には構わず、淡々と、読み進めていく。




やがて穏やかな寝息が聞こえ始めた頃になって、黒子は本から目を離し、膝の青峰を見つめた。

無防備に眠り込む、子供のような彼の姿。




そのまま手を伸ばして、頭を撫でる。




乱暴に短く刈られた髪が、少しばかりくすぐったくて。


力の抜けたあどけない顔が、妙に、愛しい。






こんなにも間近で見られるのは自分だけだという優越感。











本は一度読んでしまったものだったので、そこまで読みたいわけでもなく。


訪れてしまった長い暇な時間が、暇で、あまりにも時間があったものだから。





誰もいないという状況が気を大きくして、黒子は、いつもは絶対にしないことをした。








身体を折って青峰の眼尻に口付ける。








ほんの一瞬。







たとえ気づかれなくても、勇気が、足りなくて。











いつも無愛想に、必要事項だけを口にしているけれど。




今こうしてここにある幸福を、本当は誰よりも感謝しているのだと。










誰よりも愛しているのだと、告げたくて、でも、できなくて。









「…すきです」










誰にも聞かれないように囁いた言葉は、願い通り、誰にも届かないまま消えた。









 

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コメント
 
難しい
いちゃいちゃした青黒が書きたいんです。
でも書けない!
描写能力がないです…。

本当に蜜月なときは、二人の間に会話なんていらないんだとおもいます。
ただ傍にいるだけで、本当にそれだけでいい。
横にいて、触れて、二人別々のことをしながらでも、限りなく近くで時を共有する。
絵とかで表現したほうがいいんでしょうね。
でも絵をかくスキルがないです!(笑)


2人の間の境界線が曖昧で、近づきすぎて何がおかしいのかわからなくなってるのが書きたい。
周りのメンバーの入る隙間なんかないくらい入り浸っちゃう2人が書きたいんだー。
会話なんかなくても全部わかってて、お互いの要求なんかすぐわかっちゃうような近さ。
意識してないからできるぎりぎりの関係。
意識したら逆に恥ずかしくなるぐらいのそんな関係が書きたい。

難しいです。
【2011/05/26 19:51】 NAME [静] WEBLINK [] EDIT []
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