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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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なんといいますか、やおいです。
危険です。どうか幼い方は見られないようにしてくださいませ。
しかも下手くそです。どうかご容赦くださいませ。



休日に黒子が部屋の中にいるのは、いつの間にかすっかり当たり前の光景になった。



 


お互いの気持ちが同じだと確かめたところで、そこまで生活は変わらなかった。
クラスは一緒だし、昼食も一緒に取っていたし、部活も帰りも一緒だったしで、変わるところなど殆どなかったからだ。

元々それだけ一緒にいたから、一緒にいるときに別のことをしてても、会話が特になくても気まずい思いはしなかった。
黒子は甘えたくなると勝手に近づいてきたし、もしくはこっちをじっと見ているから、なんとなくわかる。
引き寄せて髪を撫でて、口付けて。
我慢できなければそのまま押し倒す。

「……っ…!」

声を噛み殺すその表情も、何もかも愛しいと感じてしまったなら、もう諦めるしかなかった。


ただ、黒子と、最後までいってはいない。

黒子に欲情しないわけではない。
むしろしすぎて困る。
もっと喘がせて、乱れる顔を見てみたい。
できるなら、身体を繋げたい。
その瞬間に訪れるであろう快楽を、本能は求めてやまない。

けれど、それに黒子が耐えられると、思わなかった。
余りにも貧相な、弱弱しい身体。

壊したくなかった。

傷つけたくなくて、だから。


「火神君、ボクに、いれたいですか」
「…は?」

唐突に言われて、はっきり言って何を言っているのか理解できなかった。

こいつは時々そんな物言いをする。
あまりにも唐突すぎる。
しかも、どれだけ直接的に言えば気が済むんだ。

「ボクとしたいかって聞いたんです」
「…オマエ、よくそーゆーことあっさり言えるよな」

そう言うと、黒子はぱっと顔を逸らせた。
見る見るうちに耳が真っ赤になる。
ああ、やっぱり恥ずかしいのか。

「…わり」
「…別に、いいですけど」

で、どうなんですかと口早に告げる。
嫌ならいいですと付け加えられ、慌てて答えた。

「いや、できるもんならしてーけど」
「じゃあ、しましょう。今週の土曜の夜は空いてますか」
「…ああ」

そんなもんでいいのかと思った。
けど黒子はもう話すつもりはないらしい。
それきり黙りこんで、本に視線を戻している。

まあ、したいのは事実だったし、できるなら、それでいいかと思った。

ムードもへったくれもないのは、いつものことだった。


そして1週間なんてあっという間に経ってしまう。
いや、まあ、どうすればいいかとか、いろいろ考えていたから、そんなにすぐではなかったが。
しかし、バスケを始めるとそっちに集中しなければどうにもならないので、そっち関連のことは頭から切り離されてしまう。
まあ多分それはお互いに一緒だった。

うまく説明できないが、恐らくはそういうものなのだ。


夕食を終えて、だらだらとテレビを見る。
黒子は本を。

時間がたつのが、異様に長かった。
どんな会話を交わしていいのかわからない。
こんなに気まずい時間を過ごすのは初めてかもしれない。
テレビ番組はどれもつまらなくて、気を紛らすこともしてくれなかった。

黒子が立ち上がり、言う。

「お風呂、借ります」
「…あぁ」

部活から帰ってきてからもう既に風呂は済ませていた。
それなのに入るのは、やはり、そういうことか。

余計なことを考える自分を叩きのめしたかった。

風呂にかかる時間もいつもよりずいぶん長く感じられ、なんだこの生殺し状態は、と思う。

頼むからこれ以上余計なことを考えないようにさせてくれ。

…くそ。

風呂から上がった黒子に、寝るかと声をかけた。
黒子は、神妙な顔をして、頷く。
湯で上気した肌が、艶めかしい。

そっと、触れる。

「…明りを」
「…ああ」

手を伸ばして明りを消す。
一時的に視界がほぼなくなるが、外が明るいので、
眼がなれればカーテンから零れてくる光で十分様子がわかる。

 

「っ…!」

首筋から、胸へ。

「あ…っや…」

細い腕を取って、口付ける。

「…っは…」

漏れる吐息が、背筋を撫でるようだ。

「あっ…!」

中心を撫で擦り、ゆるゆると攻めた。
黒子は頭を振って、腕を掴んだ。
耳元に口付けを落とす。

「っ…ん、ぁあ!!」

舐め、弱いところを攻めてやれば、あっという間にいってしまう。

脱力した身体を横たえてやり、用意していた代物を手に取る。
手に塗り込めると、黒子の其処に触れた。

「っ!!」

びく、と身体が震えた。

「少し、我慢しろよ…」

こくりと、喉が動いた。
ゆっくりと、指を沈め、少しずつ解していく。

「っぅ……」

身体が強張るのがわかるので、時々動きを止めて、時間を与えてやった。
そこまで余裕があるわけでもないが、つらそうなのをそのままにしたくもなかった。

口付け、そのまま中を探る。
呼吸が荒い。
苦しいのだろう。

溢れる涙を舌で拭い、頭を撫でてやる。
縋るように寄せられる身体が、果てしなく、愛しい。

時間をかけて少しずつ、ゆっくりと。
そろそろ大丈夫かと、手を止め、其処に自身をあてがった。
黒子の体が震える。

「力、抜け」
「……っ」

そう簡単に抜けるものでもないらしい。
気を逸らせるために肌を撫で、口付けを落とす。
そして出来た隙に、身体を沈めた。

「いっ…!!!」

呻き声が漏れる。

「い…た……ぁああ!!」
「っ…」

可哀相だが、こちらも相当きつい。
他への刺激を続けながら、行為を続けた。
時間をかけて、奥、深くへ。

「う…っ……あ…」
「…大丈夫か…?」

全部、黒子に収まった。
動きを止め、問う。

全然平気じゃなさそうで、黒子は必至で喘いでいる。
しかしそれでももう限界で、悪いと呟いて、動いた。

「ぅあ!やっ…あああ!!!」

がくがくと黒子を揺さぶり、動く。
言い知れない、快楽。
やばい。

堪えきれず、そのままぶちまけた。




これは、本当に、やばい。

一息ついてから、泣きながら、苦しそうに呼吸を繰り返す黒子から身体を離して、抱き起す。

「っ!!」
「悪い、無茶した」

胸元に寄せると、黒子は震えていた。
相当痛かったのだろう。

涙を流して、震える姿は、哀れで、痛々しかった。
そうしたのは自分だったが。

「…悪い」

もう一度、謝る。
黒子は何か言おうとしたようだったが、言葉にできず、ただ、泣いた。


その時ふと、ああ、怖かったのだと理解した。

異様に静かで、冷静に見えていたのも、それを隠していたからで。


そりゃそうだ、もともとそういう風には作られてない器官で、むりやりそういうことをするのだから。
体調の問題は当然ながら、プライドの問題だってあっただろう。


全部かなぐり捨てて、オレのところまで来たのか。


そう思うと尚更愛しくて、そのまま、腕に力を込めて、きつく抱いた。




黒子は、暫く泣き続けた。




「…悪かったな」
「…何が、ですか」
「気付いてやれなくて」

黒子は、黙り込む。

「怖かっただろ。…無理すんな。言えよ、ちゃんと」
「……はい」
「…ごめんな」
「…いいえ。…あの。…よかった、ですか…?」

流石に、照れる。
けど、ここは言ってやらなければならないと思った。

「…ああ」

黒子が、疲れた顔で微笑む。

「…よかった」

安心した顔に、胸打たれて、またキスをした。
そのまま押し倒す。

「…いいか?」

黒子は、少しだけ、戸惑ったような顔をする。
頬を撫でて、少しでも落ち着けるように努力した。

「多分、さっきよりはつらくねぇだろうから」
「……はい」

微かな返事に口付けて、再び身体に手を伸ばす。

黒子がよくなれるように、必死で堪えて、時間をかけて。
少しずつ探るように、動く。

「ん…ぅ…」

最初よりは、随分と楽に繋がれた。
首筋を軽く噛みながら、続ける。

「…っぁ!?や、え、?」

ここか。

「あ!!や、ちょ、待っ…ああっ!」

快楽に身をよじり、逃れようとする黒子を抑え込む。
黒子の中心も握って、擦った。
びくびくと、感じているのが、わかる。

それが嬉しい。
もっと、よくしてやりたい。

「やっ、待っ…あっ」

そろそろ、限界か。
動きを速める。


黒子の声が、一層艶を増して、響いた。
 


そのまま気を失った黒子を抱いて、オレもまた、そのまま寝てしまった。

心地よい眠りだった。






まるで全てがどうでもよくなるような一夜だった。



 

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