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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
練習が再開した。
黒子は色々誤魔化しながら、何とかついて行っている。
順番を飛ばさせたり、こっそり壁に凭れたりして。
皆全然気づいてないのが逆にうけるぐらい。
でもそろそろ限界だろう。
パス以外は壊滅的だから、ミスばっかりの基礎練が当たり前なんだろうけど、それでも酷すぎた。
なんで俺が心配してるんだろうなあ。
意味わかんねー。
周りが気付かないのが悪いんだ。
普通の奴なら速攻で心配されて休ませられてるだろうに。
それともあいつがぼろぼろなのはいつものことなのか。
でもあんなとこでしゃがみ込むぐらいだからいつもより酷いんだろうけど。
誰か言ってくれよーとか思いながら練習続けてたら、真ちゃんがキレた。
誠凛の奴らばっか見てたから気付かなかった。
流石に真ちゃんは気付いていたらしい。
そりゃそうか、同中だし。
こんなあいつの意地っ張りだって、見慣れてんのか。
「お前、いい加減にするのだよ」
練習が変わる合間に、つかつかと黒子に寄って。
睨みつけるように見下してそんな言葉を吐き捨てる。
場が凍りついた。
流石、やるね。
「…何のこと、」
「立っているのもやっとのくせにしらばっくれるな。大方先ほど吐いてきたのだろう」
「……」
黒子が黙り込む。
へぇ、吐いて、でも具合悪くて蹲ってたのか。
「キミが思っているほど酷くありません」
「嘘をつくな。たとえそうでもふらふらした奴がいるだけで練習の邪魔だ」
ぐ、と痛いところを突かれて黙った黒子に、さらに緑間は訪ねた。
「迷惑なのだよ」
「………すみません」
黒子は俯いたままやっと言葉を絞り出すと、監督の方へ歩いていく。
緑間はそれを見届けると、そのままこっちに帰ってきた。
すげぇイライラしてるらしくて、それが顔を見ただけで分かった。
「緑間、言いすぎだ」
監督が諌めたけど、緑間は生返事をしただけで全然聞いてないみたいだった。
そして黒子は体育館から退場していった。
表情は遠くて見えなかったけど、多分、傷ついて。
俺は緑間の隣に並んで、やっと集中できるなと声をかけた。
「…何の話だ」
「黒子ちゃん。俺もずっと気になってたんだよね~ホント危なっかしいからさ」
「…あいつは自己管理ができんからな」
「でもやっぱ慣れてんのね。あんなに素直に言うこと聞くとは思わなかったわ」
ちょっと可哀相だったけど、と付け加える。
「多分傷ついてんよ」
「…それぐらい言わなければわからないのだよ」
「ふーん、慣れてんだ」
「…不本意ながらな」
若干不服そうに言うのがうける。
いつもあいつのことは気にかけてるくせに。
「だから嫌われるんだろーなぁ」
「…煩いぞ。練習に集中しろ」
「へいへい」
でも傷つけて嫌われることわかっててもあんなこと言って休ませんのね。
それが素直じゃないからってのもわかるけど。
「男だねぇ」
真ちゃんのシュートは相変わらず高すぎる軌跡を描いてゴールに収まった。
中学時代は黒子が同じ位置で見ていたであろうシュートだ。
もう今はそれをサポートするのは俺なんだけど。
「真ちゃんはさぁ、もう暫くそのままでいてよね」
「…なんなのだよ、いきなり」
「べっつに~?」
笑って返した。
残念ながら俺はこの場所を黒子に返してやる気はなかったし、
不器用な2人の想いがうまく伝わるよう手伝ってやる気もなかった。
だってこっちの方が面白いし。
それに、俺の居場所だってあるじゃんか。
「黒子ちゃん死んでないといーねぇ」
「馬鹿なことを言うな」
あははと笑って、肩を竦めた。
あいつがバスケなんてできなくなれば一番いい解決策が思いつくのかもしれない。
そんな馬鹿みたいな考えが、ふっとよぎった。
これなんて更新頻度。
すごいなぁ…。
書くことは現実逃避なんですけどね。
世界に入り込んでいると、少し楽になるので。
最後、こんなことになる予定じゃなかったんですけど、いつの間にかこんなことになってました。
高尾はちょっと怖い感じがするのがいいところかな…
黒子って結構皆ぎりぎりでピリピリしてるのにギャグがちょろちょろ入るからよく考えるとキャラクターがちょっとえぐかったりする。
そういうところも大好きなんですけど。
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