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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
もう、駄目かと思った。
またあの時と同じことを繰り返すのだろうかと思った。
精神の不調はいともわかりやすく身体に表れて、まともなプレイすらできない。
声をかけることさえ躊躇われる。
ボクはいつからこんなに弱くなったのだろうか。
火神君と顔を合わせるのが怖かった。
俯いて、言葉もなくやり過ごす。
やるせない思いが、ボクを狂わせる。
全ては後の祭りなのだ。
何もかも、起こった後に気が付くんだ。
ボクの中で、彼がどんなに大きな存在になってたのかなんて、考えなくてもわかってたはずなのに。
手放したくない。
でももう届かない。
ボクには何もできない。
いつも、いつも。
また、消えるしかすべはないだろうか。
逃げて、逃げて、どこまでも。
次はどこに行けばいい?
とにかく迷惑はかけられないと、絞り出した言葉は意外な一言で打ち消された。
「あいつはお前のこと信じてたからな」
何と言われたのか、一瞬、理解が、追いつかなくて。
火神君は、一人で戦うことを選ばなかった。
皆と一緒に、勝つことを、目指してくれていた。
それこそがバスケだと思っていた。
ボクがずっと欲しかったもの。
けれど得られなかったもの。
それが本当に楽しいということで、嬉しいということで。
弾む鼓動を抑えきれなくて走り出した。
さっきまで不調だった体が嘘のように動く。
今すぐキミに会いたかった。
火神君を一番信じていないのは僕だったと気づいた。
過去の仲間たちに彼を重ねて、くだらない脅えと恐怖をいつも思い出しては、近づきすぎまいと。
馬鹿だ。
ボクは馬鹿です。
キミのように純粋な気持ちで、もう1度ボクも戦いたかった。
バスケが本当に楽しかった、あの頃の気持ちで。
可能性を夢見て、信じて。
願いを持つのは、少し、怖い。
けれど、そんな脅えはもう捨てよう。
負けない。
もう、負けるものか。
思えば、キミに出会ってから、ボクのバスケは新たに始まった。
キミがいなければ、ボクはもう一度戦うことなどできなかった。
君に会えたことが奇跡でした。
確かに戦うつもりでした。
勝ちたいと、思っていました。
でも、君がいなくてはどれも夢物語に終わっていた。
君がいたから。
君がいるから。
初めて夢見ることができて、信じることができる。
ボクは、もう、迷わない。
いつだってボクは全力でキミを信じよう。