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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
「歯が痛い」
「そりゃ、いつもあれだけ食べてればな」
「お腹すいたんだけど痛いから食べたくない…」
「早く病院に行け」
「だって痛いじゃん」
「たった1時間やそこらだろう、我慢しろ」
「マジ勘弁してほしーんだけど…」
「…こんにちは」
「ああ、テツヤ」
「黒ちん聞いてよ…歯が痛い…」
「…お菓子食べすぎなんじゃないですか」
「なんで赤ちんと似たようなこと言うの?」
「そりゃ、いつものキミを見ていれば誰でも思うと思いますけど」
「ははは」
「ちゃんと歯磨きしてなかったんじゃないですか?」
「そりゃ四緑始終食べてれば歯磨きできないだろう」
「寝る前にはやってるけど」
「常に食べ続けてるっていうのがまずよくないんですよね…。まあとりあえず、今は歯医者に行くことが先決ですかね」
「やだ。行きたくない」
「コイツさっきからそればっかりなんだよ。何とかしてやってくれ」
「キミが言うこと聞かせるべきなんじゃないんですか?」
「やる気が出ない」
「……」
「赤ちんはオレの心配なんて全然してくれないんだね。見損なった」
「ははっ!歯を痛めたぐらいですぐどうにかならないだろ」
「そうですね…キミが痛いだけだと思います」
「超ヤダし」
「あんまりにも行かないようだったら強制送還するけどな。部活に支障が出ないなら多少は大目に見てやろう」
「見てどうするんです。長引けば沢山通院しなくちゃいけなくなります。とにかく病院に行きましょうか」
「やだー」
「お菓子食べられないままですよずっと。耐えられるんですか」
「……」
「小さい子を説得してるみたいだなー」
「キミも少しは手伝ってくださいよ」
「そうだな…。敦」
「…何」
「歯医者に行って来い。今日ならテツヤもつけてやるから」
「はぁ!?」
「…ついてきてくれんの?」
「………ボクが練習できないんですけど」
「真面目なお前は家に帰ってからちゃんと自主練するだろ?心配してないよ」
「…勝手に人の動向を決めないでほしいです」
「まあついて行ってやれ。一人だと結局行きそうにないからね」
「…仕方ないですね」
「ほら敦。とりあえず味方もできたことだし安心していっておいで」
「…嬉しいけど…でもやだなー…」
「ちょっと我慢するだけですよ」
「えー…」
「男らしくシャキッと治療されてきてください」
「……わかったよ…」
「よかったな。じゃあテツヤ、よろしく頼むよ」
「…凄くうまく使われた気分です」
「そう言うな。バスケ部全体の利益にはなってるぞ」
「…はい」
「やだなー行きたくないなー」
「いい加減諦めてください。キミの家にもよって保険証と診察券持ってきたんですから」
「保険証とか怠いよね。顔覚えてくれればいーのに」
「世の中そううまくはいかないんですよ」
「……あの、コレ」
「あっいつの間に…すみません」
「いえ」
「…はい、紫原さんですね。今日はどうなさいました?」
「…虫歯です」
「そうですか。では少々お待ちくださいね」
「…何でボクが受付に行かなくちゃいけなかったんですか?」
「だってめんどいし」
「ボクはキミの保護者でもなんでもないんですけど」
「じゃー保護者になってよ」
「…年齢的に無理です」
「…体格的にも逆だね」
「わかってるじゃないですか」
「何か面白い漫画とかないかなー」
「無視ですか…」
「あ、ジャンプ見っけ」
「静かしてくださいよ、子供じゃないんですから」
「紫原さーん、どうぞー」
「あ、呼ばれましたね」
「やだなー…」
「今更しぶらないでください。迷惑かけちゃダメですよ」
「んー…」
「…多分ダメだと思いますけどボク帰っていいですか?」
「なんで」
「いや、だってボクが待ってる意味何もないんですけど」
「どうせもう部活休んじゃったんだし同じでしょ」
「……わかりました。さっさと行ってください」
「待っててよ」
「はい…」
「ただいま…」
「…お帰りなさい。お疲れ様です」
「痛かった…」
「はいはい、頑張りましたね」
「っていうか診察台が狭くて。身体痛い」
「自慢してるんですか?」
「ホントに困ってるしー」
「ボクはあまり歯医者に来たことないので、よくわかりませんけど」
「いいな。代わってよ」
「真面目に歯磨きしてないキミが駄目なだけでしょう?」
「っていうかまた来いって言われたんだけど」
「そりゃ来なくちゃいけないでしょう」
「やだなー」
「大丈夫ですよ、もう痛いことしないでしょうから。多分」
「根拠ないし」
「だって知らないんです」
「めんどくさいし。人に口の中いじられるのって気持ち悪い」
「その気持ちはわからないでもないですけどね。次からはちゃんと歯磨きしてください」
「はいはい…」
「紫原さーん」
「…呼ばれてますよ」
「黒ちん行ってきてよー」
「何でボクが会計までしなくちゃいけないんですか」
「やだなー金出すの」
「親に言ってください」
「黒ちん冷たいー」
「ボクはお金持ちなわけではないので。というか早くいってください。受付の人困ってますよ」
「はいはい…」
「予約はいつになさいますか?」
「…。黒ちん、予約、いつがいー?」
「何でボクに聞くんですか」
「だってー。ついて来てくれないの?」
「…なんでついて行かなくちゃいけないんですか」
「だって赤ちんに頼まれてたじゃん」
「この一回だけかと思ってたんですけどね」
「来てよ。いいじゃん。暇でしょ?」
「全然暇じゃないですよ」
「あの…」
「……。土曜の午後は空いてますか」
「あ、はい…3時15分が開いてますよ」
「じゃあ、それでお願いします」
「その次もお取りできますけど」
「…あと何回来ればいいんですか」
「それで終わりですね」
「土曜がいいんですけど、空けすぎですか」
「そうですね。月火水ぐらいが一番いいんですけど」
「…火曜の一番遅い時間で」
「わかりました、5時45分にお取りします」
「はい。ありがとうございます」
「いえ、それではお会計の方…」
「はい、紫原君」
「もー、世話焼くなら最後まで焼いてよ」
「焼きたくて焼いてませんから」
その日はそれで終わりで、暗い中を家まで送って行ってやる。
その途中で紫原が鞄に入った菓子を食べようとしたので、黒子は慌てて止めた。
「1時間は食事禁止って言われたじゃないですか!」
「えー。だってお腹減って死んじゃう」
「死にません」
「口の中気持ち悪いんだもん」
「我慢してください」
「あーつらい…」
「いい子ですから」
「うー気持ち悪い…」
「下手に食べると通院が長引きますよ」
「…歯医者にも行きたくない」
「わかってますから。我慢しましょうね。…土曜の方は付き合ってあげないこともないですから」
「火曜は?」
「……。一人で行けませんか」
「無理」
「自信満々に言うことじゃないですよ…」
「ついて来てよ。そんな大変なお願いじゃないでしょ?」
「ボクは部活がしたいんです」
「遅い時間にしたからちょっとはできるじゃん」
「……忘れずに保険証とお金持ってきてくださいね?」
「ありがと。黒ちん、好きだよ」
「どうも。はい、着きましたよ」
「うん。じゃーね黒ちん。気を付けて帰ってね」
「はい。物、食べちゃダメですよ」
「うるさいなー…」
「少しぐらい言うこと聞いてください」
「病院行ってあげたじゃん…」
「全部キミの為じゃないですか…」
「…しゃーないな。わかったよ」
「よかったです。それじゃあ」
「気を付けてね」
「…はい」
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