そう。

彼らの、行く場所へ。










ボクを、おいて。













それが酷いとか、そんなことは思わない。




これは当然のことで、そういうものなのだ。




ボクにバスケが向いていないのなんて、初めからわかり切ったことなのだから。












彼が特別だなんていうことは、誰から見ても明らかで。




ボクがその足枷になるなんて、あってはならないことで。











助けになりたいと思うとともに、けして、邪魔だけはすまいと、心に誓っている。














できるだけ考えないでいる。



いつも。



思い出さないでいる。



大事なのは今で、先ではなくて。



そんな無駄なことを考えてこの限られた時間を無駄にすることこそ愚かな行為だと、わかっているから。














それでも考えてしまう時は、精一杯楽しめと言い聞かせて、目を閉じる。












いつか別れてしまった先に、思い出せる最高の思い出として。









心に留めておくために。



















そして。






そして、覚悟する。









願う。
















その時がきたときに、どうか、平静を装っていられますようにと。