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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
「こんにちは」
「なんだよいきなり…」
「宿題やりにきました」
「は?」
「カントクから、キミがちゃんと宿題してるかどうか面倒見るように言われたので」
「…別にいいだろ」
「駄目です。居残りさせられたら練習できないでしょう」
「そりゃそうだけど…」
「1人でやるよりは集中できると思いますよ。とにかく失礼します」
「ちょっおい!勝手に入んな!!」
「別に見られて困るものもないんでしょう?」
「だからっていいわけじゃねー!!」
「とりあえずワーク系片付けましょう。どれでもいいからとっとと出してください」
「…はぁ…。わかったよ…」
「あ、でも国語からやった方がいいでしょうね。古文からやりましょうか。どうせ手をつけてないんでしょう」
「…悪かったな…」
「文法書取ってくれます?」
「は?」
「古典の文法解説書です。授業で使ってますよ」
「あー…。確かこの辺にあるんだけどな」
「…ボクが探したほうが早そうですね」
「はい、じゃあやりましょう」
「うえー…」
「とりあえず宿題なんですから埋めればいいんです」
「…まあな」
「はいこれ単語辞典です。わからなかったらこれで調べてください。それでもわからなかったら聞いてください」
「…すげえ馬鹿にされてる気がするんだが?」
「だってキミ漢字読めないんでしょう。もうこれぐらいになるとふり仮名なんてありませんからね」
「……」
「それに古文なんて書いてある文字と読み方が違ったりしますからね」
「…もうわけわかんねぇ…」
「落ち着いてくださいよ…。今度センパイ達誘って百人一首でもしますか」
「なんだそれ」
「……。まあ、古文のカルタとでも思ってもらえばいいかと。字しか書いてないですけどね」
「やれる気がしねー…」
「そうですね…。多分キミにはハードル高いです」
「…あー…わかんねえ…」
「…そこはですね…」
「っておい!何飲んでんだ!」
「バニラシェイクですけど」
「見りゃわかる!」
「さっきマジバでテイクアウトしてきたんです」
「自分のだけかよ…」
「キミが飲む分はあるだろうと思ったので」
「あるけどよ…っくそ、なんかオレ滅茶苦茶損してね?」
「別にしてないです。どうせ宿題はやらなくちゃいけなかったんですし」
「オマエ少しはオレに優しくしようとかいう気はねーのかよ…」
「だってすることないじゃないですか。ボクにしてもらいたいことでもあるんですか?」
「…いや、別に…」
傾げられた首のせいで、今まで見えなかった喉元が、大きく覗く。
その瞬間、頭に浮かんだことを、考えなかったふりをして下を向いた。
「はっきりしないですね」
「…なんでもねぇよ」
「そうですか?」
その白い喉に、噛みつきたいだなんて。
痕は、赤く、淫靡に残るだろう。
そんな黒子を目の前にして、自分が平静を保っていられる自信はなかった。
恐らくこいつはきっと抵抗しないから。
それが信頼か、愛なのか、はたまた失う恐怖からなのか、想像はつかないが、それだけはわかる。
どうしてそんな風にしかできないのか。
自問しても答えは出そうにない。
頭に浮かんだ猥雑な考えを排除して課題に取り組んだ。
傷つけたくないなら、今はただ自制するしかなかった。
カテゴリ分けは結構雰囲気でやってます…
それはともかく、3000打ありがとうございました!
沢山見て頂けて、とても幸せです^^
これからもがんばりますね♪
明日からちょっと鬱強化週間に入るので、苦手な人はごめんなさいです…
昨日思いついた5つの話が皆病んでたので(笑)
もっとさわやかな話もガンガンかけるよう頭をすっきりさせたいと思います。
それでは、本当にありがとうございました!
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