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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
「最近キミは、何も言ってきませんね」
「何がだ」
「これを持てと、押し付けてくることも、なくなりました」
「…ラッキーアイテムか」
「そうです」
「…別に持ちたいと言うなら貸してやらんでもないが?」
「いえ。そういう話ではないんですけど」
「…元々持ちたがっていなかっただろう。今更なんだ」
「……。やっぱり、必要ないからですか」
「何がだ?」
「そういうことする必要、ないからですか。周りなんて何の関係もないからですか」
「関係ないとは、言っていないだろう」
「でも。そうでしょう」
「…他人と自分は違うからな。変にあてにするよりは、自分で人事を尽くしたほうが、よっぽどましだというのはある」
「……」
「何だ、その顔は」
「いえ」
「不満そうだな」
「…そんなことは」
「オマエは、わからん。いつも自分は関係ないと言う顔をして、何を考えている?」
「……ボクは、ただ。皆に、戻ってほしいだけです」
「戻る?」
「はい。皆が助け合って、楽しそうに、プレイしていたあの頃に」
「…馬鹿が。時間は、戻らん」
「それでも、戻ってほしいんです」
「成長する前にか?馬鹿馬鹿しい、成長したからこうなったのだ。今こそがあるべき形だ。オマエの言っていることなど、ただの理想論にすぎんのだよ」
「……」
「それともオマエはなんだ。オレ達に、リレーの最後に、手をつないで並列にゴールするような、そんな関係を望んでいるのか」
「そんなこと言ってません」
「言っているだろう」
「レースは個人技です。でも、バスケはチームが根底にあるんじゃないんですか」
「だからどうしろと言う?具体的に言ってみろ。曖昧に、かつてに戻れなど言われても戻れんとしか言いようがない」
「……それは」
「わからんくせに知ったようなことを言うな。理屈の通らん物言いでチームを混乱させているのはむしろオマエだろう、黒子」
「っ!!」
「チームの為なら黙って貢献することはできないのか。オマエは、何もわかっていないのだよ」
「……すみません」
「…わかったならいい。2度と、そんな疑問を口にするな」
「……はい」
「そうなんでしょうか」
呟く。
本当にそうなのか?
それぞれの主張をただそのまま生かしておくだけがチームなのか?
それが助け合いなのか?
結局終わったら何も残らないんじゃないのか。
間違っているのはボクなのか?
これでいいのか。
本当にこれでいいのか?
わからない。
ボクにもわからないけれど。
でも、こんなに楽しくないのは初めてなのに。
それはボクだけが感じている違和感でボクだけが異常なのか。
わからない。
どうしたらいいのかわからない。
けれどもう迂闊に口にはできない。
緑間君のいうこともよく分かったから。
それでも。
納得は、できなかったけど。
そのままでいいと思えたらきっととても楽だったのに。
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