こんなの嫌だ。
こんなのは違う。

こんなことを望んでなんかいない。
 

こんなものが欲しいんじゃなかった。


違う。
嫌だ。
ちがう。
ちがう。
いやだ。

「時間は常に動き続けているんだからもう後戻りなんてできないよ」

いや。
いやだ。

「認めるしかない。大輝は大輝の道を行くよ」

いやだ。

「お前の道をずっと照らしてくれるとでも思っていたのか、あいつが」

やめて。

「残念だけどあいつはそんなに優しくないし」

やめて。

「お前の為だけに存在していられるほど小さな器じゃないんだ」

やめてくれ。

「過大評価しすぎだね。いや、過小評価かな」

もうやめて。

「残念だったね、テツヤ。もうアイツは戻ってこれないよ」

やめて。

「嫌か」

だまって。

「そうだろうね」

もういい。

「可哀相に」

おねがいだから。

「でもそれが現実だ」





それでもききたくなかった。
















++++

椎名林檎のすべりだいが、すごいなぁと思います、最近。
赤黒か青黒。でもどっちかというと前者かな。

「その時全て壊れ落ちた
激しい雨には慣れていたけど
お得意の嘘や詮索ごっこが
最後の遊びへ導いていた

このところ悔やんでばかりいる
口には決して出せないけど
今のあたしだったらあなたと
退らずに済むような気がする
許されるなら本当はせめて
すぐにでも泣き喚きたいけど
こだわっていると思われない様に
右眼で滑り台を見送って
記憶が薄れるのを待っている」

ちょっとこの話とはそぐわないかもしれないのんですが。
それでも、黒子の、キセキへの想いと限りなく近いように思って。
キセキの彼らには精々泣き喚いてもらって黒子を取り戻してやってほしいです。